【GⅠ 天皇賞・春】予想 /2023

今年の春天は、現役長距離路線の覇権を争うにたる実力馬が概ね顔を揃えた印象。
記念すべきシン・京都における最初のGⅠであるが、なかなかに見応えのあるレースとなりそうだ。

その中心は現在(日曜7:00)単勝オッズ1.8倍で断然の人気を集めているタイトルホルダー。昨年の優勝馬で2連覇を目指すわけだが、その昨年の春天翌日のTwitterでの私の寸評が以下。

「3000以上の長距離では史上最強馬論争に名を連ねていいとの評価。歴史的名馬の域~それ程の数字」
、としたが、2着に1.1秒差は『LT』からも2着馬から4枚抜けというおよそ有り得ない数値での楽勝だった。
続く宝塚記念(◎本命)もパンサラッサに引っ張られた形ではあるがレースは『LT』から「後4」の超Hを先行2番手からで、これも2着馬とは0.3差だが『実質0.6差』の見た目以上の楽勝。
秋以降の凱旋門賞は当然度外視で、有馬記念は「後3.25」の超H+「内△×」の馬場を逃げて内ラチとこれも度外視。
年明け初戦は得意の不良馬場ではあったが、「後0.75」タイトルとしては楽めのペースで1.3秒差の楽勝。

私的にはパンサラッサ、あるいはそれに類するような玉砕覚悟の逃げ馬がいない限り崩れようがないとの評価。
上記昨年の春天も、その前年の3歳時菊花賞も、こと長距離においてはー歴史的名馬の域ーそういったレベルの数値を出している。
土曜夕刻からの雨も僥倖。オッズ通りに今年の春天は、この馬を中心とした1戦とみている。

馬場

土曜夕刻より雨が降り始め、日曜午前中に止む予報。
先週までの馬場評価については下記記事。

【馬場私観】京都・東京・福島 ~4/22 土曜競馬を終えて/2023 – 競馬考究記 / Steppenwolf (keiba-kokyuki.com)

上記事の馬場私観で翌日マイラーズCも1.31秒台と日曜もピタリ、そして今週土曜は通例通りに週中散水分の土曜競馬+曇模様とで、先週日曜から「-0.5」の「外回りマイルMm」の私的Track指数。少し緩んだが引き続き「超高速・並」。
晴れであったならそこから「+0.5」で先週日曜と同等の「超高速・強」であったが、雨の分で土曜より「-0.5」の「外回りマイルMsm」を想定している。※これで先週日曜より「1.0」遅い馬場となる算段

経験上、JRA発表は良馬場となるのではないかとみているが、実質稍重の含水有りの良馬場というところか。それでだいたい先述の「外回りマイルMsm」となる見立て。
いや、シン・京都となり体制も変わっているかもしれないのでもしかしたら発表・稍重ということもあるかもしれない。まあ発表がどうであろうと、いずれにしても「土曜より-0.5のMsm」でいいかと思う。つまり現在の京都の芝であれば30ミリ超え位の雨量でも午前中で止めば、それ程には遅くならないという考察である。

展開 

スタートが抜群に巧いタイトルホルダーが3番を引いた為、まずこの馬がハナ。
他にハナに行きたいのは、アフリカンゴールド、ディアスティマの2頭。前者はテンのダッシュ力は拙く、タイトル相手にハナはほぼ無理、まして大外枠、もしハナをというなら2f程ずっと押しまくるという凡そめちゃくちゃな戦法を取らざるを得ず、流石にないだろう。後者はスタート良いがタイトルに優る程のものではない。
1fでまず3頭の並びは決まるが、先の2頭もスタートから押している分しばらくはかなり早いラップとなる。

H、それも長距離としては「超H」だろう。『LT』からは「後3」程を想定している。

この流れだと前は勿論好位でもキツく、ベストポジションは中団~後方。基本的に後ろに位置する程有利なバイアスとなる。3角の坂を登り切ったところから一気にペースが上がるので、向う正面で中団~後方、そこから捲り上げて4角好位辺りまで来れる馬が、頭という意味では最も有利。2,3着馬券内という観点でもやはり後方控えの馬がかなり優位となる。

◎ タイトルホルダー
○ アスクビクターモア
▲ ジャスティンパレス
注+ボルドグフーシュ
/

印の順番はこの通りで。
ただ、馬券の全力は◎ー○。
3連は◎ー○ー▲が第1本線で厚く。次いで注+。そして注+の2着付けも抑える。
ここも小点数かつ本線で大きく益を取りたい。


以下、私的評価からの△印を以下としたので参考までに。
特に馬券内穴という意味では差し馬警戒の流れ。
△+ディープボンド
△+シルヴァーソニック
△ ブレークアップ
△ ヒュミドール

各馬評

◎ タイトルホルダー
冒頭で元値に関しては既に述べた。
展開の項で想定『LT』を「後方3」としたが、それはこの馬が自ら作り出す流れ。昨年の春天同様、大抵の他馬は長距離での1000m過ぎからのこの馬の高速ラップに付いてこれない。3角坂上辺りで無理矢理突つくような馬がいない限り自身の失速はないとの見解。
追切りの1週前,美浦Dウッドー80.3-50.1-11.2の猛時計から、当週ー82.7-51.7-12.1と緩める手法は昨年の春天と全く同様の調整。因みに昨年の春天時当週追切りはー81.4-50.5-12.1ーである。
承前様、玉砕覚悟の超乱ペースを誘発する馬が出てくるといった半ばアクシデントの如きものがない限りは頭との結。



○アスクビクターモア、▲ジャスティンパレス、注+ボルドグフーシュの元値評価については、下リンク記事『阪神大賞典の予想』に、菊花賞の回顧寸評、有馬記念の回顧寸評、に阪神大賞典の結果も予想時の評価ままでの決着となった為それも合わせ詳細に記述してある。

https://keiba-kokyuki.com/yosou/hansindaishoten-2023/

○ アスクビクターモア
▲、注+との元値評価における序列は上記事の通り。問題は想定『LT』の「後3」。おそらくこの馬は「先行、いや好位の4番手」だろう。▲,注+に対してバイアスはかなり不味い。◎は全馬バテる中、尚先頭から突き放すような馬だが、続いて好位に付けるこの馬の場合はどうかが最焦点となる。
結論は、菊花賞の内容からこの馬はタイトルの作る猛ラップに耐えるとの評価。
菊花賞も「後3.25」の超Hを2番手からでバイアスは△×、普通なら無理な位置取り。上記事にある通り、2,3着とは実質着差以上に大きく上の非常に強い内容。
3角から高速ラップを刻むタイトルに、最後は全馬バテ気味になる中、この馬はそのまま直線もずっと付いていくとの見立て。


▲ ジャスティンパレス
上リンクの菊花賞の回顧寸評、有馬記念の回顧寸評に加えて、阪神大賞典の回顧寸評をTwitterより。
元々菊花賞でも「後3.25」からの位置取りバイアスのアドがあった分ではあるが、4角不利がなければギリ勝っていたとの評価。そこからルメールへの手替わりでの前走阪神大賞典は見た目以上の楽勝で、直線入りしばらくでのブレーキがなければ更に千切っていた。3000m以上でもこのヤネであれば全く問題ない。
そして今回は想定『LT』「後3.25」の超Hから、◎○よりも展開のアドがある。直線外から強烈な脚で伸びて頭もなしとはしない。頭に関しては○印とこの馬の2点だけは抑える。


注+ボルドグフーシュ
元値評価は先の通りで上3頭よりは下。が、中団あるいは後方構えでこの馬が最も展開上のバイアス・恩恵がある。菊花賞も有馬記念も、超Hのアドが大きいが、最後脚を使い連対まで届く元値は有している。
阪神大賞典は1キロ軽い勝ち馬に実際の0.3差以上に下の内容だが、記事にも書いたようにこの馬は「叩き良化型」と見ていた馬。そして想定通りに当週は坂路-54.0-12.0-の猛時計は超抜。いや過去イチである。
神戸新聞杯→菊花賞、のように前走から大きくパフォーマンスを上げてくる。
このデキと、今回三度びの超Hで直線猛追する。

 

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