【中山,開催8週目Bコース3】
先週の中山の馬場は雨の影響により、2週前の『マイル外回りMsm』から土曜日は『-0.5』(稍重)の『Ms』、日曜日は更に-0.5の『-1.0』(重)の『Shm』と一気にTrack指数を下げた。
それでも通例ならもっと内傷み△で”中外伸び○”となるところを、全体に傷みが拡がった分で結論としては『内可位の稍中外伸び○め程』といった結だった。このところの急激な気温上昇により野芝の成長が大いに促され、内の芝の強度も思ったよりは高かったとの所感。
それを受けて今週土曜日の中山も、やはりというか内の傷みはそこまで酷いというものではなかった。中距離になると『稍中外伸び○め』ではあるが『内も△まででなく可位』、短距離ならばほぼ『内外互角』である。
金曜日に0.5ミリの雨量がありパンパンの良ではなかったことで、土曜日は『外回りマイル・Msm-0.25』のTrack指数とした。3,4角直線の伸びは上記の通りである。
日曜日は天候とこの気温から、週中散水分と金曜雨量の分が乾き『外回りマイル・Msm』と想定する。
字面としては『高速強程』、世間一般で言うところに当てはめるなら所謂”高速馬場”ではなく、『稍力のいる状態でパワー型寄りの馬場』。
まあ今年参戦する元値の高い有力馬とされる面々に軽い超高速馬場を得手とする切れ切れのスピード型はおらず、馬場に関しての心配はこれまでの戦績から必要ないわけではあるが。
というよりディープ産駒がいなくなったこれからの世代は、これが普通になるように思う。ディープに次ぐそういったタイプの種牡馬としてはドゥラメンテが挙げられるだろうが(※こちらは稍パワー寄りではあるが。切れ,瞬発力という観点で”次位”という位置から)、こちらもあと数世代で、昨年も大体同じようなタイプが多かったがやはり今後しばらくはこういった超高速馬場でスピードや瞬発力を得手とするタイプよりも”稍力のいる馬場を得意”とするタイプが元値上位を形成することだろう。
◎ ジャスティンミラノ
本命はこの馬。過去数値からの元値最上位は他に2頭が横並びでいるが、それらは今回の条件では少し数値を落とすとの評価で順当に◎印で。
新馬戦が『+0.08』,前走共同通信杯が『+0.09』と2戦共に高数値,強い競馬。
前走時予想で「木曜想定表段階で元値はこの面子で○-印」と高い評価をしていたが、「超S予想で1800mへの距離短縮は旨くなく少し下げ」を採ったが結果は『+0.09』の高い数値。
今回200m延びるのは確実に良い。
ペースも前走の超絶S『前4.25』はこの馬の特質からマイナスだったとの評価。今回は『前1~後1』の概ね平均Mの前後少しといった想定で、その点は自身大きくプラス要素となるとの見立て。
現在の中山の馬場も、この馬としては超高速馬場よりは良く加点要素。
不安要素としては初の右回りとスタート。前者は現時点で精査する材料がないわけでマイナス点として挙げられぬ。後者は新馬戦は好スタート、前走は出遅れ小中だが行き脚は◎で他馬が引っ張っている中スッと番手を取れる馬で、今回も余程大きな出遅れとならない限り、枠並びから好位5,6番手or中団位は無理せず取れるとみている。
あとはデキが9.5分程なところが懸念材料としてはあるにはある。おそらくダービーでMax最高潮に持っていく調整であろう。
デキは前走より若干落ちるが、それ以上に条件は大きく好転する。◎本命で。
たとえここで勝ち切れずとも好い内容を見せれば”ダービーは更に”という評価である。あとは戸崎が内に入れ過ぎて3,4角でハマることなくというところ。
○ ミスタージーティー
過去数値からの元値は僅差4番手、差は僅かである。
ホープフルSは1,2着馬とほぼ同値近くの数値。ホープフルSはブログ記事を挙げていないのが残念であるが、Xのポストで◎シンエンペラー,○+レガレイラ,▲ミスタージーティーで馬連,ワイド1点的中等挙げてあるので興味がある方は視て頂ければと思う。
続く共同通信杯は『前4.25』の超絶Sで『かかり△×』全く走っておらず度外視。
前走若葉Sは、稍超寄りのS『前2.25』で逃げた位置バイアス◎!のホウオウと着差は僅かとなったが『+0.06』としっかり強い競馬。しかもここは”鞭を使っておらず”でガッツリなら未だ数値を少し上げていた。
今回の面子でも元値は最上位圏の1頭である。
そして今回は初ブリンカー。引き続きの藤岡佑も折合いに加点を見込めるヤネで、2走前かかり△×のところを距離延長の前走『前2.25』でもしっかり折合い、初ブリンカーでややもすると行き過ぎて気が逸る面も出るといった懸念も払拭できよう。そうであれば今回は更なる高数値も見込める。
枠も良いところに入った。勝ち切るところまでみる。
◎○を中心に馬券を組む。馬連は◎○本線の、2頭から注印まで。ワイドも1点買う。
これにいつも通り3連単で大きめまで見込む。
▲ レガレイラ
ホープフルSは上記ミスタージーティーの項で述べたようにXのポストで述べているが、このレースの数値は『-0.04』。稍水準値割れだが、『4角不利△』で『実数値は+0.01』を採っている。ただLT『後2.5』の超寄りのHで、2着シンエンペラーのヨレにより実数値『+0.05』より少し下ではある。最上位圏の1頭ではあるが断然の1番人気という程の元値でもない。
そこから今回はルメール→北村宏と手替わり。数値落ちは確実。私は今回のような状況は通例『-0.20』程採っている。
ただ、15w天栄は『稍↗◎!!』で過去イチ,文句なしに最高潮の超抜である。成長も大いにありそう。
諸々含めて▲印、この評価とした次第。
仮にホープフルSのように超寄りまでのHになるなら外差し一閃もとする。
▲- メイショウタバル
まず、現在時オッズが単勝3番人気で予想以上に世間の評価が高く驚いた。実は1週前位まで中穴で良いオッズが見込めそうと狙っていた馬であった。ところがこの評価でというわけである。実際前走の毎日杯は『+0.15』と非常に高い数値である。高レートだが世間の評価はそこまで高くないだろうと考えていたがそうではなかった。
が最終予想を終えたいま、順番としては4番手の▲-印とした。
まず2走前から前走で大きく大きく数値を上げているのだが、その要因は大きく2点。
まず『重馬場』。重は鬼◎!!であろう。そしてもう1点は『逃げ』。
今回はパワー寄りの馬場であるが”良馬場”。また、逃げもゲートを開いてみなければ分からない。
三浦のシリウスもハナ獲りがベストでその気で出してくるであろうし、矢作師のホウオウはシンエンペラーとミスタージーティーの特質からもSには落としたくないはずで”強気に”ハナを主張してくると想定している。
逃げずとも走れる馬だがMax数値よりは多少なりとも落ちる評価で、過去走からも今回の1枠で1角辺りで外から勢いよく被せられると序盤は若干かかり気味になる可能性もある。
◎スタートでハナを獲り切りたいところだが、これはもう繰り返しになるが開いてみなければ分からない。
そういうわけでこの位置とした次第。
良馬場ではあるが、ハナしっかりからのMペースなら”前走近く”までの数値から最上位圏の1頭もという見立て。
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注+ サンライズジパング
ホープフルSは不利ありで実数値『-0.175』程。上記の馬達よりは落ちるがそう大きな差というまででもない。前走は重馬場◎!もありそうだが『+0.02』の強い競馬。
デキは少しだが更に上げての超抜。菅原戻りも良く、1枠1番から内めの競馬で馬券内まで見込む。
注 コスモキュランダ
前走は道中動いての4角2番手の競馬は奇襲ではあるが、実数値は『+0.05』で水準値超えのしっかり強い競馬である。元値はある。
そこからモレイラ替わりは数値上げ確実。『+0.10』程みれば頭まであってもいい数値となるが、今回は少しデキ落ち。モレイラでの上げ分との相殺でゼロとしても、上記の馬達との比較でこの位置で。
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以下3列目の△印に3頭を。
△+ シンエンペラー
元値は最上位圏の1頭だが今回はデキ落ち。加えてテン乗りヤネもマイナス数値。前走何度もぶつけられて序盤かかり気味になった後遺症がなければと考えている。Hになれば中後溜めての外差しで上位へ。
△ ジャンタルマンタル
前走共同通信杯でも「距離長い」としたが、実際『稍かかり△』とかかっている。がかかりながらも元値の高さで『-0.05』の2着と悪くない数値。今回は更に延びての2000mで更にかかること明白となるところだが、ここは仮にSになったとしても『前1』程、私的予想は『M互角~後1』程とみているので、前走の超絶S『前4.25』と比してそう変わらない位の「かかり具合」で行けるのではとみている。かかるのはかかるが、それでMax元値まで行かずとも、本来の元値の高さから形にはなり△印並にやれるのではとの見立て。
△ アーバンシック
木曜想定表段階では注印としていた馬だが、合成オッズの観点から、つまり多点張りをしないという点から他馬との順番比で最終的にこの位置とした。
前走京成杯は◎印とし、以下○注で綺麗に3連単まで獲っているのだが(※X参照です)、この馬の勝ち馬から0.1差は私的評価からは少し不満で、2走前東京から数値落ちありとの評価とした。今回も中山での競馬で△印で。冒頭様に元値はもう少し高くみている馬ではある。
※文中敬称略
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