【GⅠ スプリンターズS】予想

夏を越しての3歳の台頭もなく今年もグランアレグリア並みの超新星は現れずで。春に続きスプリント路線は小粒。元値はきっちり把握で通例通り馬連1,2点でガッツリとなるところだったが、
①天候が微妙≒事前にTrack指数を予見することが普段と同レベルでは困難
②テイエムが1枠、ジャスパーが7枠に入ったことで展開が完全に近くという程予断ができない
この2点で難度が大きく上がった。
其々馬場、展開の項で私見を述べていく。
馬場

【第4回中山,開催4週目Cコース2】

土曜中山は先週とは打って変わって時計が遅くなった。
Cコース1週目の先週は土曜に前日金曜42.5ミリもの雨が降り当日も早朝までに3ミリの雨。土曜は想定通りに先々週から-1.0のTrack指数を計測し3.4角直線の内外も内可位も稍中外伸び○となった。通例であれば翌日曜は雨が上がり回復となっても+0.5程であるが、実際は+1.0で先々週日曜と同等のTrack指数まで回復。内外も完全に互角に。
今秋の中山は例年より+0.5~1.0の超高速,かなり芝が良かったのだが、先週雨の影響があっても尚その状態を維持していた。

しかし土曜中山は蓋を開けてみれば先週より-0.5~0.75とかなり時計が遅く馬場は緩めになった。因みにJRAのHPでは「3.4角内に傷みが出始めています」とあったが実際レースでは優位な内外差はなく『3.4角直線は内外互角』であった。
-0.5~0.75と言うがこれは印象としては馬場が明確に変わったというレベルのもの。先週までであれば超高速馬場を利してスピードと瞬発力に秀でるタイプが優位と考えていたが、前日の時点でパワー型のタイプも互角の馬場になったと考えていた。
実際に全レース終了後にJRAのHPを見に行くとやはりというかクッション値は先週雨影響のあった『日曜で9.2』から更に『9.0』へと低下していた。これは先週雨で開催した影響で馬場の傷み進行が思ったよりあったのと、木金と曇り模様で同日散水分が想定より乾いてこなかった為と考える。
いずれにせよ土曜の時点で先週とは馬場が明らかに変わっている点は重要な着目点。

そこにきての雨予報。実際のところ何時に雨が降り始めるか分からぬが、予想を書くならばある程度予断をしないと仕方がなく『14時半~15時の降り始め』として組み立てることにする。つまり少なくとも30分程は雨が降り、含水有の良,前後としてみる。
そう多くの雨量ではないにせよ前記『土曜の馬場』から少しでも降れば馬場の緩みは普段以上に早い。
内外に関しては『ほぼ互角、も若干中外が伸び○め』と予想する。
いつもの私のTrack指数としては『1200Hsm』~『1200Hsm-0.25』となる。

 

展開 

ハナ候補は②テイエムスパーダと⑬ジャスパークローネ。どちらもハナを取りたい馬。
枠順からはテイエムに明らかにアドがあるが、スタートは断然ジャスパーが速い。テイエムはスタートはいつも出負け気味~可位のものでそこから押しまくって、かつ他にどうしても逃げたい馬がいない場合に何とかハナに立てるといった塩梅。
ジャスパーは団野に替わったここ2戦はスタートが抜群に巧く、かつ二の脚も◎,この枠順差でもまずジャスパーがハナであろう。
ただテイエムは何が何でもの気合いで押しまくってハナ主張してくるのでジャスパーが1fでスッとハナ確定でもそこからペースが上がる可能性がある。この状態でテンの3fをどれ位に設定するかで大きく予想が変わってくる。ここが今回冒頭②の枠順の並びで難しくなったとした点。

また、テイエムにしてもここ1番で過去にない◎スタートでそのまま押しまくってハナを取り切るという可能性も勿論ある。私的にはテイエムは若干の出負け気味から押しまくりで2番手の型と予想してはいるが、1発勝負なのでこれはもう予想する側としてはどちらか各々の考で蓋然性が高いとする目を選択するしかない。

私はジャスパーハナでテイエムはそれ程行けずに思ったよりHにはならないと考えてはいる。Hというのはいつもの『LT』で位置バイアスから導き出した前後アドのことである。しばらく見て頂いている方には分かると思うが新聞等一般に短距離なら何でもHとするおおざっぱなラップ検証とは少し違うので注意されたい。
その場合に概ね『稍前0.5~稍後0.5』程,ほぼ互角の若干どちらかに振れる位を想定している。

因みに私はどちらかがハナを取るにしても取り切った方は馬券内の目は十二分にあると考えている。共に今日の想定馬場は◎だろう。

 

◎ ナムラクレア
○ ジャスパークローネ
▲ ママコチャ
,
+アグリ
△+エイシンスポッター
+ナランフレグ
△ 
マッドクール
△ テイエムスパーダ

印は上記。上述諸々の理由ではっきり言って勝負レースにはなり得ず大きく張ることはないが、勿論やるからにしっかり予想はした。なるべく少ない目で高回収率をと考えている。

馬連は3点、特に◎○厚め本線。
△+3頭へのオッズが付くので◎○からも。馬場が想定以上に悪くなるならその場合はそれなりの額で。◎○▲の3点よりは当然資金配分は抑えめ。
また、そこまでのレースで余剰資金が潤沢なら元返し保険で3頭のワイドも強弱付けてありかもしれない。

3連複も◎○▲中心で以下△+,△へフォーメーションの形。
3頭の1点目は大きめ。◎○からの目は配分厚く。
今回は3連単の購入はなしの予定。

 

各馬評

◎ ナムラクレア
一叩きでしっかり上昇、ここ1番に向けて文句なしのデキ。また、少しでも馬場が緩むのはこの馬には僥倖。1枠1番は雨の時間が長くなるようだと普通はマイナスになるが、この馬は不良馬場でも全く問題なしで寧ろ他馬が気にする分アドがあるほど。
いつも通りに浜中が捌いてこれるかどうかだけ。スムーズなら勝ち負け順当、手間取っても圏外遠くまではまずない元値。3.4角からバッタバタが通例だが重賞以上だとヒール上等何が何でものラフプレーも辞さない熱い魂で、馬券を買う側にしてみればこういう舞台ではまだ何とか許せる特質で。


○ ジャスパークローネ
テイエムとのハナ取り合戦次第だが、楽め”ハナなら”今回のメンバー、今回の条件ならそのままの元値。中山はこの馬にはいい◎だろう。更に馬場が渋るのは大きなアド。前走小倉では酷暑の影響か若干だがデキ落ち見られたが6w空けてしっかり超抜に戻してきた。
序盤次第。


▲ ママコチャ
マイルでずっとかかり△の馬で、いい加減マイル諦めてスプリントにしたらどうかと長く思っていた馬。
漸くの1400mで54○斤量だったが+0.2のかなり強い内容。前走1200m北九州記念ではハンデ戦牝55.5△で水準-0.12と稍数値落としたが定量戦なら水準換算。その北九州記念では勝ち馬ジャスパークローネとの0.1差は実質0.08程,ジャスパー自体水準-0.02ではあるがこちらもハンデ戦57△でのもので、実際ジャスパーより下の元値だが、今回はデキが違う。↗◎!!の過去イチの超抜。本戦に向けて最高の状態に仕上げてきた。
更に川田自体は云々あるが流石に鮫島克からの乗り替わりは+0.2近く上昇をみる。
先週までの超高速のパン良なら◎印も考えていた。が例え不良になってもこの型のクロフネは全く問題ないとは見ており、順当に上位へ。
△+印以下は、
アグリはパン良超高速ならこの面子であれば▲印近くの元値だが渋った馬場と輸送影響か少しデキ落ちの分印下げでこの位置。がこの面子なら元値は上位圏の1頭で流れればG前脚伸ばす
エイシンスポッターは寧ろ渋った方が良い、僥倖。一叩きも良く。ここも後方からだが、想定以上のHなら際どく馬券内まで見る元値。
テイエムスパーダは仮にハナ取り切るなら圏内まで警戒で。
ナランフレグはデキ上げてきて、今回馬場が稍重以上まで行くならイン突き3連下圏内。
マッドクールも渋った馬場良く、稍重以上まで行くなら元値差も埋まってくる。逆に渋ってよくないのはピクシーとウイン。どちらもこなすし稍重位なら問題ないが他との相対差で少し下げ。点数嵩むのが気にならないのならば買目に足すのも推奨したいが、内枠も雨量増すならより微妙になり。

※文中敬称略

コメント

タイトルとURLをコピーしました