【GⅠ NHKマイルカップ】予想 2024

開催3週目Aコース3の東京は、私的に先週思い描いた通りの相当な速さの芝。
土曜のTrack指数は先週日曜から更に『+0.25』上乗せて、マイルで『Mm+0.25』となった。
日本は年々亜熱帯へとシフトしているが、このところの高気温に伴い野芝の生育が大いに促され、例年ならB1初週のヴィクトリアマイル、稍緩めの年ならC1のダービーの週に相当する速さである。

明日は金曜の散水分が乾いて更に速くなり、『+0.25』のマイル『Mmm』を想定している。
いやことによっては『Mh』まであるかもしれない。それ位に強烈な速さの芝である。
近年なら、だいたい3年前の2021年シュネルマイスター勝利の1.31.6の年とほぼ同値とイメージして頂ければと思う。

今年の面子には最低でもM以上で逃げる馬がいるので、おそらく同様に1.31秒台あたりのスピード比べになるだろう。
当然好走するタイプは絞られてくる。パワー型の緩い馬場に適性が寄っているタイプは相当に厳しい。相反するようにスピード・瞬発力に優れた馬には大きなアドが得られ、これまでそういった条件で走ってこなかったが実はそこに適性があるという馬がこの馬場で突然に過去にないパフォーマンスをみせて好走、ということもあり得る。各馬の特質をしっかり見極めることが肝要。

内外の伸びに関しては、土曜で外もしっかり伸びるが、若干内伸び○め位。日曜はそれが少し内にシフトするので、稍内伸び○、で総じて『稍内有利め』といったところ。
ただ、Track指数とLapの相関から、内外の『稍』有利め、よりも前後の『位置バイアス』、≒レースの『ペース』の方が余程大きく結果に作用するのでそう神経質になるほどでもない。

 




これまで記録した元値からは、アスコリピチェーノとディスペランツァが少しだけ抜けで、当初は2頭の馬連・ワイド1点に、3連単がすんなりと勝負馬券に、となるはずだった。
がよく見るとディスペランツァのヤネがモレイラ→鮫島克、『-0.20』いや『-0.30』以上まで採るなら一気に評価が落ちることに。
これにより一転馬券の難度が変わった。

片翼のディスペランツァを少し落とすことになった為、
◎本命アスコリピチェーノ
を軸に。
軸ではあるが、勝負馬券の3連単は◎の2着付けも買うが、勝負目は◎頭の方で、こちらのほうに額を厚く。

相手も以下綴っていくが、冒頭少し述べたように今年は引っ張る馬がいて最低でもM平均、私は『後1~1.5』のH、場合によっては『後2.5』以上の超Hまであると考えている。
従って狙いは後ろの馬になる。

 

◎ アスコリピチェーノ
前走桜花賞のレートは『-0.03』。しかし直線入り時に勝ち馬に外に弾き飛ばされたロスがあり、また道中も少しごちゃついて手綱を引いてまた押してなどこちらもロスあり。要するに上手く乗れていなかった上での数値。実質レートは勝ち馬と同値の『+0.07』を採っている。
2走前阪神ジュベナイルFは『+0.08』。共にかなり強い競馬。
今回の面子では最上位の元値である。

更に、近2走の数値は北村宏司騎乗で記録したもの。今回はそこからルメールへと手替わり。
今回は『+0.10』以上の非常に強い競馬まで視野に。

デキも前走から少しだが更に上乗せで文句なしの過去イチ超抜。
不安点を挙げるなら、今週復帰、土曜騎乗なしのルメールの思わぬ不調くらい。

【阪神ジュベナイルF 2023 回顧・寸評】 1着アスコリピチェーノ,2着ステレンボッシュは水準値超えでレベルは稍高め
『LT』=Lap Time×Track指数 LAP 12.4-10.7-11.3-12.0-11.8-11.3-11.4-11.7 馬場はTrack...

 

○ ディスペランツァ
前走アーリントンCは、『前3』の超Sスローを中団からで直線は若干詰まり気味になりながらで『+0.08』のかなり強い競馬。
2走前の1勝クラスは『前1.75』のSスローを最後方からで『+0.13』と非常に強い競馬。
マイルで”馬が変わった”というレベルの激変ぶり。
本来なら◎との1点に大きく、となるはずだったが…今回はモレイラが堀師の馬に乗るために鮫島克へと手替わり、前記の通りに評価下げ。

前走より2走前の方が更に数値は高く、その要因は若干詰り気味であったことや、ヤネ云々以上に『前3』と『前1.75』の位置バイアス→Lapの違いとの見立て。
つまりSよりもM以上の持続戦の方が、より適性が高いということ。その観点から今回は更にいい。

週中Xでポストを軽くしたのだが、ここ2走の内容から馬主も今回は相当に期待していたはずで、モレイラが引き続き乗れないのは本当にお気の毒である。※モレイラは堀師の馬最優先である
内枠も中団~後方の馬で外よりはよくない。馬群をスムーズに捌いてこれるか次第なところもある。
がここはH想定。思い切って最後方近くから外めを回してでも問題ない展開になるとみている。
数値は落ちるが、それでも◎以下の中ではよいところとしての○印で。

 

ゴンバデカーブース
初戦はガッツリ追っての鞭も数発であったが、それでもレートは『-0.07』。強い内容ではなかったが、2戦目サウジアラビアロイヤルCは『↗◎!!』とガッツリ仕上げて来て、『-0.02』と数値をしっかり上げた。
それでも未だ水準値を割っており、ここまではこの面子で最上位圏内とはできないが、今回は松山からモレイラへと手綱が変わる。
仮に『+0.20』を採ったなら一気にここで最上位程にまでなる算段。

この馬の場合は、どうしても最終の坂路追いをマイナスとせざるを得ず、そこまでの調整≒時計の出かたは全く文句なしレベルにせよ懸念はある。
18wでのそれらデキにおける一抹の不安はあるが、Hを溜める競馬とモレイラ、でどうか。

 

▲- ジャンタルマンタル
前走皐月賞の回顧記事を書いていなかった。こちらのレースLTは『後3』の超Hハイ。逃げ馬が離して逃げてで、後続は※変則の『後1.5』となっている。
勝ったジャスティンミラノは『位置表記は5~4』となっているだろうが、ちょうど馬群の中団若干前あたり。LTからレートは『+0.06』の強い競馬であった。
(※皐月賞予想は◎ジャスティンミラノで過去記事にあるので宜しければご覧下さい)
ジャンタルマンタルは勝ち馬のすぐ前の『位置表記は3~2』、馬群のなかで”中団稍前”の位置で、勝ち馬から0.1差は実質レートは『-0.06』。
皐月賞はHペースで1番強い競馬をしたのはジャンタルマンタル、という意見も散見されるが、それはHをどの程度のHか、や位置取りの詳細まで見ていない人らが、なんとなくHなので最も前にいたジャンタルが一番強い競馬をした、と言っているだけのように考える。
上述のようにこのレースは34.2-35.8の中番緩みが”ほぼ”なしの、中山Track指数『マイル外回りでMm』時で『後3』の超Hハイであり、すぐ直後にいたジャスティンミラノからの0.1差のこの馬は『-0.06』、2着馬より若干下位の数値である。

ともあれ中山と超Hハイが大きかったにせよ、2000mでこの数値を出せたのは大きな収穫。これまで程度の差は結構あったが、いずれも稍かかりできた馬だからだ。成長があるのは明白とする。

1800→2000ときての1600。今回は過去1番に折合えるとみる。
この馬は私の過去記事を見てもらえば分かるが、ここまでの5戦,勝ち鞍も含め全て水準値を下回るレートで、強い競馬はしてきていないのだが、それも『かかり△~稍かかり~かかり気味』と完全には走れてない状態でのもの。
今回初めてしっかり折合って自身の元値を余すことなく出せるのなら、想定値から▲-印、馬券的には○▲印と並んでの評価としたい。

ただ、前走が過去イチの超抜!で余りにもデキが良過ぎたのか、はたまた3wなのか、若干だが前走よりはデキは下回る。東京輸送も気性面でベクトルとしてはマイナス方向。
そして想定のHペース。これは開いてみなければ分からないが、仮に逃げる2頭のうちどちらかが出負けして1頭短期ならHにならない可能性もありMなら問題ないが、Hを前めとなると位置バイアスはキツくなる。
懸念要素は結構あるが、総じての元値=レートからこの位置で。

 

注+ ロジリオン
前走は鈍詰まり××で度外視。仮に詰まっていなければ勝ち負けだったろう。
2走前クロッカスSは『+0.025』と水準値超え上々。
3走前京王杯2歳Sは、稍詰まりでの0.1差2着となったが、実質レートは勝ち馬と同値の『-0.05』。

2走前は上々だが、それ以外は水準値割れで上記の馬たちよりは劣るが、今回は数値上げ要素が2点。
まず3走前から前走までの北村宏,三浦から戸崎へ替わる点。前任ふたりからなら戸崎は上げが採れる。
そして、マイルに替わる点。
私はこちらが大きいとの見立て。走法からも血統からも、1400よりも1600、それも持続戦でより数値を上げてくると考えている。
この馬の場合は、内め枠も○。内の中団前をスムーズに捌いてで連対までみる。

 


 

以下、3連単絞っての△印に

チャンネルトンネル
ボンドガール
アレンジャー

チャンネルは、前走松岡→瑠星でようやく折合えてまともに競馬が出来たのだが、勝ち馬ディスペランツァは強過ぎて致し方なしも、3着もLT『位置バイアス』から2着馬を上回る『+0.03』と十分に強い内容。大きく変わった。
この数値から本来は▲印並の2列目を考えていたのだが、今回は瑠星→望来。また折合りに瑕疵が出る可能性が高い。更に東京輸送もかかる懸念が増す。
前走の数値だけ走れれば馬券内も十分の評価も、折合い懸念が。Hで上記マイナス要素が相殺できる可能性もあるだけに、迷ったが今回は△印とした次第。

ボンドは過去記事、Xポストにある通りに、新馬戦はレーンで『+0.20』の非常に強い内容。が2戦目は川田で『かかり△』、2着は0.3差だがレートは大きく落ちての『-0.35』、全く走れず。
前走ニュージーランドTも豊替わりであるいは折合える可能性もあるかとみていたが、稍重のMも結果は『かかり△』、数値は『-0.16』と2走前よりだいぶマシになったが未だ自身の元値は出せていない。
東京替わりは折合いに関してはマイナス。ただ、前走より更にLapは上がる可能性が高いとの想定で、それならよりこの馬には追い風かとは考える。
私は豊も2戦目、かつ東京と面子をみて、思い切っての後方からがあるのではないかとみている。もし後方から+Hで折合いクリアなら、本来勝ち負け圏までこれる元値はある。
どちらの目が出るかと考えつつの△印とした。

アレンジャーは前走アーリントンC2着だが、上述様に『前3』超Sスローを2,3番手からで数値は『-0.10』。
ただ、今回はそこから大幅にデキを上げてきた。その分で上昇値を採るなら前走は水準値あたり。
ヤネ替わりだが前へ行かず中後外めをスムーズなら△印程の数値はとの見立て。

 

 

※文中敬称略

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