【GⅠ 安田記念】予想

馬場

【第2回東京,開催7週目Cコース2】
昨日土曜東京は、金曜162.5ミリ、そして日付変わって土曜は10:30までに96.5ミリと大量の降雨。クッション値も5.4(7:00時点)と大きく下げての開始となった。馬場状態の発表は不良に始まって芝最終の10Rで重。
で、実際のTrack指数はどうだったかと言うと、結論から言えば「上記字面様には遅くはなく」『マイルMsm』

4R3歳未勝利戦2000m・2.04.4、5R2歳新馬戦1600m・1.36.9と上記数字通りに遅い時計であったが、これは其々LTで『前2』のS、『前3.75』超Sも手伝ってのもの。続く7Rは3歳以上1勝クラス1400mで1.22.8、これは不良馬場には値せぬ稍早めの時計。但しLT『後2』のHに起因する所が大きくはある。8R稲城特別,1勝クラス2400mは『前1.5』Sで2.29.1、これは不良らしく遅い時計。そして10R由比ヶ浜特別,2勝クラス1400mは1.21.9。LT『後1』稍Hでのもので「重馬場」としては稍早い。
金曜、土曜午前中までの大量の降雨を鑑みれば驚く程早い。
先週Cコース1週目で「超高速・強」の『マイルMmm』としたが、そこから-1.0だけの『マイルMsm』。直線は『内可の稍中外伸び○』である。

通例ならあれだけの雨量で不良馬場なら-1.5、いや-2.0まで見てもおかしくないところで、東京は春の開幕時から途中GⅠも含め「最良芝」と幾度も言及してきたが、土曜の馬場をみるに「極上芝」と辞を変容させるべきかといった程である。
日曜はそこから乾いて、11R安田記念の頃には発表は「良」となるのではないかと予想している。もしかしたら稍重の可能性もあるが、含水有の良ではないかとの想定。
それで『マイルMm』。先週からちょうど-0.5分である。これでも「超高速・中」で速い。直線の伸びは乾いた分で「ほぼ内外互角、も若干中外伸び○め」程度だろう。内が相対的に劣るという程でもないが、外差し,追込みの馬には自身にとっては多少追い風ありといったところか。

 

展開 

ハナの可能性があるのは内からジャックドール、ドルチェモア、ウインカーネリアン。
スタートが抜群に巧いのはジャックドールだが、マイルGⅠのここでは二の脚の段階でもかなり押さないとハナは取れず、自身初のマイル戦でもある事やヤネ豊を考慮するとハナの可能性は低いように思われる。これまでの馬の特性から、マイルのここは番手~好位で流れに乗りながらある程度は脚を溜めたいのではないか。
但し、競馬というものは結局は出てみない事には分からない部分も大きいので、余りにもスタートが他馬より速い場合や他が出負けしたという場合には勿論ハナの可能性もある。その目は低いとの想定だが、仮にそのような状況になった場合には「前1」位の稍Sまで視野に入れる必要がある。

ここは同様にスタートが抜群に巧いドルチェモアが、前走のように若干の躓きがない限りは二の脚も速くハナとの想定。
ウインカーネリアンも行ければ行きたいクチだろうが外17番枠もあり、また二の脚は速いがスタートも安定せず毎回出てみないと分からない馬で、多少の出負けの目を引いた場合は他の2頭に先駆けてハナを取り切るのは少し難しくなる。好スタートかつドルチェモアが出負けした場合に限りハナといった態。

スタート後もある程度押して行くのは2頭と見ているが、1枠のメイケイエールもスタートは悪い馬だが二の脚の速さは1200mでも好位に行ける程なので、マイルに延びるここは自然と前に行き、逃げ馬の直後で絡む形となるか。そこに好スタートから押さずとも好位に収まるジャックドール、ソダシでSはない面子。
遅くてもM弱でLT『前後互角』弱から稍HのLT『後1~1.5』。ピンポイントには『後1』程,稍Hを想定している。

いやメイケイエールが1600になる事で更に収まりが付かず、暴走気味に絡んで1f過ぎてのハナもあり得る。その場合には『後1.5~2以上』のHでこちらも視野に入れる。

想定LTより「稍後方有利」で予想を組立てる。先述「馬場」の項にある通りに「ほぼ内外互角、も若干中外伸び○め」程度からも、中外めからの差し・追込み馬には稍アドありとの見立て。

 

◎ ソングライン
○ シュネルマイスター
▲ セリフォス
,
注 ソウルラッシュ
/
△+レッドモンレーブ
+ジャックドール
△ 
イルーシヴパンサー
△ ガイアフォース
/
△-ソダシ

印は上記。順番は付けたが◎○▲の3頭同列の馬連3点が大本線目で厚く。
※奇しくも昨年と同様の本線目。Twitterを確認したが昨年は◎ソングライン○セリフォス▲シュネルマイスター。3連下も拾い、馬連,3連複,3連単の的中で大返しであった。
馬連はそこに注印の中返しも付ける。

3連系も◎○▲1,2列で本線目を組む。△印以下は抑えで。
3連複は注印までの4点厚く本線、それ以外は抑え返しの配分。概ね×5枚位程だけで。
3連単も3頭本線目+注印厚く。△印以下は3連下で少し手を広げる形。
△-は当日馬体重がマイナスでなければ3連下で抑えるか考まで。

 

各馬評

◎ ソングライン
この条件ここで、元値最上位評価はセリフォスで2番目はこの馬、ほぼ互角僅かに続いてシュネルマイスター。
セリフォスは後述するが若干のマイナス要因で今回少し落としての▲印(馬券上は同列扱いだが)、そのまま順次でこの馬が◎印。

ヴィクトリアマイルの予想、回顧記事にある通り、叩き2戦目のここは自身の状態に関しては前走より更に良い。
シュネルマイスターとの元値差については、当時ブログ開設前の為Twitter上でしか見れぬが、昨年も着差通りであるし、古くはNHKマイルCも0.0ハナ差負けているが『後1.5』Hで実質元値評価はこの馬のが少し上であった。
想定LTから大外枠も特に問題はない。
ここも元値通りに勝ち負け圏へ。


○ シュネルマイスター
元値は↑ソングラインの評で述べた様に◎と互角近くのもの。
昨年のマイルCSでデキ落ちで印を落として以降、ずっとデキが上がらず自身の元値通りに走れない状況が続いていた。2走前の中山記念もその状態であったが「不利・鈍詰まり×」がなければ勝っていた競馬で、前走マイラーズCも引き続きデキが上がらずの状態でも勝ち切きり、◎▲以外とでは明確に元値が上。
今回はそこから『↗』漸く好調時のデキに戻った。前走から大幅にパフォーマンスを上げて本来のこの馬の競馬となれば順当に首位争いへ。


▲ セリフォス
ソングラインの項で少し述べたが、私評における元値最上位数値はこの馬。
朝日杯以降マイルCSまで常に本命対抗の厚い印を打ち結構細かに寸評を書いてきているが、当時はブログ開設前でTwitterまで。
◎○と同様の条件であればこの馬が頭の評価となるところだが、今回はドバイ帰りの10wで自身デキMax時より少し下げている。9.5弱位の見立てだが、いずれMaxでないのは確かで、それで馬券上は同列扱いも印順序としてはこの位置に。それ位実際の元値はこの馬が少し上との評価ということでもある。
追切りも1週前、当週と助手騎乗だがかなり嫌がり、やはり全くの隙なしにパーフェクトとは言えないか。元々レースもかかり気味に行く型で、後方で宥めながら最後爆発的な末脚をという野獣のような馬だが、今回はレーンもこれまで以上に苦労する可能性もある。
それでも、想定LTから後方は悪くなく元値の高さも併せて、余程折合いを欠くということがなければというところ。
あとは内枠も多少の懸念があるにはある。この枠は馬自身にも今回の想定LTからも◎とは言えず、レーンがずっとマークが厳しい状況が続いているだけに内スタートからずっと内に閉じ込められるといった事態になると凡走まで視野に入れる必要もありで。

注 ソウルラッシュ
元値は上3頭から1枚弱下かつその他よりは上でこの位置。
前走マイラーズCは「前1」LTで勝ち馬シュネルとの0.1差は実質0.15差強と、やはり過去走通りにピタリ走ってきた内容。但し22w「稍↘◎」のデキで明らかに本番へ向けて余力ありの状態だった。今回はそこから”稍”ではあるがしっかりと上昇あり、自身Max元値を出せる状態。
前走の勝ち馬は当時から大幅上昇で稍分は悪いが、▲印が走れない競馬となった場合には変わって上位勝ち負け圏内へ。
パンパンの良にならなかったのは追い風。枠も中枠10番なら内過ぎず可。


△+レッドモンレーブ
木曜想定評時は注+としていた。それ程に「前1.75」Sを後方から突き抜けた前走は高い数値。が3wの今回は前走後にwで出した時計は稍緩めで、当週は芝追い。少なくとも前走時・超抜と同様とは言えない。それでも下げ幅分がそうでもなかった際には、自身最高パフォから3連下以上もあっていい馬で。

+ジャックドール
1.31秒台の東京マイルGⅠでは足りないとの評価も、パンパンの良にならず幾らかでも時計が緩むのは僥倖。それでも1.32秒台前半までみる想定でやはり勝ち負け圏まではどうか。ハナ争いをする形では無印もと考えたが、豊なら好位どころか思い切っての差し競馬もあるかもしれぬ。前でのスピード争いならこの条件では少し足らないと考えたが好位~中団までの形なら元より父モーリス、自身としては良い条件と考える。仮に中団の馬群中めからなら連対までケアする必要があるかといった次第。

△ ガイアフォース
元より気性面に稍難のある馬で2走前は外被せに遭い凡走。前走も中枠からで馬群中想定で印落としたが、マイルのラップが奏功したか「馬群中で(やはり)かなり嫌々しながら」も最後も伸び○で0.0差。マイル2走目かつ前走より速くなりそうなここは元値から注+~▲-まで見ていたが、少しデキ落ちでこの印。それでも前走あの競馬であれ位走れる馬、稍Hも手伝って万が一馬群中でも折合い○となれば当初の元値評通り走ってきてもいい。要はどっちに転ぶか分からないわけで、少なくともデキがMaxでない分蓋然性の観点からこの印・馬券配分様とした。

△-ソダシ
序盤いつも少し嫌がる馬。川田替りは隼人比較で△までではないが◎でもなく、少なくとも前走レーンよりはマイナス。が今回はそれよりもデキだろう。3wの今回は、いつも通りの1週前のw追いは”通例よりは”若干緩め、そして当週坂路はこの馬としては緩い。過去ここまで間隔詰めて走った事がなく、また休み明けこそ◎!の通りに今回は少しだけパフォ落ちをみる。それでも元値の高さは前走ヴィクトリアマイルで◎印の通りで、ペースがM弱までに収まるなら上位圏内までの粘り込みも一応ケアを。当日馬体重発表要確認で。

他、気になるのはシャンパンカラーが『↗』と前走から大幅に上げてきて自身は更にパフォ上昇が見込める。馬場、想定LTからも3連系の抑えも点数許容なら抑えるべきかもしれぬ。上記△-の当日の状態次第で入れ替えも考える。
ナミュールは1週前、当週からも明らかにデキ落ち。
ウインカーネリアンは東京新聞杯の数値は上々のものでここも注印以上をと考えていたが、前走ドバイが明らかに余分だった。東京新聞杯の超抜時からは大幅下げのデキ。そのまま国内1戦挟んでのここだったらと私的に残念。

※文中敬称略

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