【有馬記念】予想 

今年の有馬記念はイクイノックスが抜けたことで一転混戦模様となった。
各馬元値差は勿論あるが、『LT』特にLapの出目如何によっては、それも割と易く覆るくらいのそう大きくはない差だと考えている。
いつも通り木曜日に出走想定表が出た直後にXで有馬記念の展望に触れており、各馬評も馬場もその際のままで特に変更はないので下添付とし、それを踏まえて以下綴っていきたい。
馬場・展開

【中山,開催4週目Aコース4】

今年の中山の馬場は例年よりかなり状態が良い。
先週までの中山馬場のTrack指数は『外回りマイルで・Msm』。これは昨年比では『1.0弱』も速いもので、例年なら有馬記念が行われる4週目中山は大抵は『高速弱~若干力のいる馬場』くらいで『稍中外伸び○~内△,中外伸び○』となるが、今年は先週に関しては全くその気配はなく『内伸びもOK,ほぼ内外互角』であった。

結論から言えば土曜中山も先週と同値の『外回りマイルで・Msm』・『内外互角』である。
ただ”若干ではあるが”内ラチ沿いよりは中外の方が伸びが優ってはいた。冬場の芝は1日経過で大きく変わる事もごく普通にある。
土曜の状態を鑑みると、日曜の後半は”若干中外伸び○め”に移行する可能性もある。
ただここで言う”若干中外伸び○め”は『ほぼ内外互角近く』の基本線からして、完全にフラットの状態よりは外差しが”若干伸びやすい”程度のもので、そう神経質になる程のものでもない。

『LT』のLapとTrack指数は『0.25』刻みで数値を採っているが、Track指数に関しては『内外の伸び』も数値に反映されており、上記の通りに土曜中山は先週と同様の『外回りマイルで・Msm』としたわけで、”若干中外伸び○め”の気があると言ってもその『0.25』にも満たないということである。

一応後半は『-0.25』分だけ中外伸び○へ移行する線も頭に入れておくものの、日曜も先週同様の想定Track指数は『外回りマイルで・Msm』としたい。

 

【展開】
タイトルホルダーがいつも通りに稍早めのラップを刻み『後方有利のバイアス』を作ると読む。
アイアンバローズがハナを獲りたいだろうがダッシュ力がまるで違うのでハナ希望にしても前走ステイヤーズSのような途中からになるだろうが、タイトルの刻むラップでは途中からも無理だろう。
それでもアイアンが追いかけることでタイトルも半ばでLapを落とすことができず、上述様に『後方有利のバイアス』流れに。
昨年の様にタフな馬場で内△の外伸び馬場ではないので、極端に後方外回し馬が断然に有利とまではならないだろうが、いずれアドがあるのは好位稍後方~中団後方まで辺りの位置から3角押上げて4角好位の馬だろう。
かなり具体的に書いたが、要するに差し馬有利との結である。

 


◎ ドウデュース

○ タスティエーラ
▲ ジャスティンパレス

――――――――――――
注 スルーセブンシーズ
注-  ソールオリエンス
,
△ シャフリヤール
△ スターズオンアース

馬券は上3頭の組み合わせが勝負目。
3連複は◎○▲の内2頭を軸にした形のフォーメーション。
印順に返しが大きくなるように額の厚さ調整。それで13点は合成オッズから益問題ないが、こちらは抑え馬券。

勝負所は3頭の馬連と3連単。
3連単も3連複と同様の論法で点数抑えて勝負目を厚く。
2列目注印は抑えるが、本線は◎○▲3頭と他3列目の馬券。

 

各馬評


◎ ドウデュース

近2走は戸崎で”かかり△”走ってない。天皇賞は”かかり△×”かなり酷くて全く走れず、ジャパンカップは”かかり△め”大分マシになったが未だかかっており、自身の元値は出せてない。

JCのブログ回顧記事は書いていないが、イクイノックスは強烈なパフォーマンスで抜けていたのは間違いないが、この馬も2着リバティアイランドも”かかって”おり自身の元値通り走っていない為に0.7差~も離された結果となった。
イクイノックスは余力ありで『+0.4』というほとんど目にすることが出来ない高い数値で走っているが、2着リバティアイランドも水準値『-0.2』で近走からは全く走れていないし、この馬に関しても同様である。
因みに3着スターズオンアースも『-0.25』で特別強い内容で走っているわけではない。2キロ軽いリバティアイランドに28wで0.1差でドウデュースに0.1差先着、「かなり強い競馬をした馬」とレースをパッと見た上での意見も散見されたが私的な『LT』からのレートはそうではない。ドウデュースもリバティアイランドもかかってーいやこのレースは”稍かかり気味”ーで元値通りに走っていないが故なので注意がいる。
※それと今回スターズがどれ位走れるかはまた別の話である。一叩きもしているし、ルメ騎乗で条件も違う。あくまでJCの話しである。

少し脇道が長くなったが、近2走,走っていないドウデュースであるが、今回は戸崎から主戦の豊に戻る。
折合いの懸念は払拭されるとみる。
それだけでこの面子で最上位圏の1頭との元値評価となる。

加えてデキ。
ブログ記事には残っていないが、この馬に関してはXで何度も『叩きは更に◎馬』叩いて良くなる馬と呟いてきたように、3戦目の今回想定通り『↗◎!!』と前走から上昇大の超抜に持ってきた。過去イチのバキバキの仕上げである。

距離も一部でマイラー説があるようだが、私は2200~2500がベスト◎!と評価している。
マイルでは明らかにスピ不足、2000でも超高速の馬場では稍足りない(2走前天皇賞のように)、切れで勝負するタイプでもなく先述距離辺りで長くいい脚を使うのが最大の特色とみている。
馬場もそういった特質から、超高速のように速すぎる馬場よりも、通常の高速辺りのほうが良く、ちょうど今回の馬場はマッチする。

自身の元値通りに走れれば今回の面子であれば勝ち負けとの観。

 



○ 
タスティエーラ

前走菊花賞は少し距離が長かった。モレイラで3000mも◎と予想を上げたが、2着とはいえ実際のところ想定値よりかなり下げた。
距離は2400辺りがベストとみる。

スピード、切れよりは明らかに持続戦◎!のタイプで、万能質で元値が高い為にどの条件もこなすが、ベストは稍力のいる馬場でパワー型。
春の東京2400mのダービーはレーンが頭まで持ってきたが、とてもベストとは言えない条件だったとの私観。

中山の馬場はベスト◎!距離もよい、デキも前走21wの菊花賞を叩いて上昇は超抜。
私的には日本の競馬ではモレイラ、ルメールが最高峰との評価で、たとえ”世界一レベルのムーア”であっても少し落ちを採るのだがそこまで大きくは変わらないとする。
3歳アローワンスの55キロなら、ここでも最上位圏の1頭とする。



▲ 
ジャスティンパレス

この馬の場合は『休み明けは状態次第で◎!、も叩きは更に◎馬』との評価の馬。
前走天皇賞は明らかに叩き台の『8分のデキ』。
2着に関しては『後1.5』Hで位置バイアスに恵まれたのが大きいが、それでもあのデキで『距離不足・切れ不足』であれ位走れるのは、春天,宝塚のパフォから想定通りの数値と言える。
そこから超抜とは行かぬが、前走から大幅上昇の『↗◎』。

今回は春の元値通りに走ってくる。
それならばここは最上位圏の1頭で。



注+ スルーセブンシーズ

凱旋門賞帰りではあるが、中間調整,追切りから超抜維持。
この馬は本格化以降、常に稽古から猛烈に動くが、今回も変わらずは流石のノーザン・天栄である。
今回も近走と変わらぬ元値で走れるとの見立てだが、所謂海外帰りの目に見えない疲れというやつが出た場合も考慮してこの印。

宝塚記念からルメールでなく池添でもジャスティンパレスとそう変わらぬ数値で走れる。
距離も中山2500m内回りなら問題ないだろう。
枠もどうせ後方から行くので大外枠はそう大きく問題にする程でもない。ただ今回の条件ならもしかしたらある程度の位置ー中団後方辺りーは取りたかったかもしれない。その意味では大外枠で最後方近くはほぼ決まったわけで、宝塚は『後3』超H気味で最後方が位置バイアス◎と際どい競馬となったが、今回そこまでの超Hになるかというのと、例年程は外差し馬場になっていないというのもこの位置にした理由。
上位印3頭を上に採ったということでもあるが、Sはないとの想定なのでこの馬も最後伸びてきてそう大きな差もないとする。



注- ソールオリエンス

元値はタスティエーラに若干劣る位に高いものだが、結構乗り難しい馬で、秋復帰のセントライト記念2200mで折合い心境は見せて菊花賞でも”案外に”折合り付いたかなという評価だが、それも5戦連続騎乗の武史によるもの。
菊花賞3000mは距離が長く2400mが◎範疇の上限とみており、中山2500m内回りなら他場のそれより実質短くはなるものの、テン乗りで折合い技術◎ではない川田が2500mを元値通り走らせれるかというところ。
私は少し数値の下げを採り、注-印とした次第。
当日になってみないと分からないが、最内枠も冒頭『馬場』の項で述べた通り旨くない可能性もある。
ただデキは前走以上の超抜。3歳55キロも大きく、川田が全く問題なく御せれば上位圏へ。

 

※文中敬称略

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