これまでブログの記事は、稀に馬や騎手にフォーカスしてというのもあるものの、主幹は予想と回顧であり、自身としてはそれなりのものをという自負から、特に数字の整合性等労力の観点からなかなか更新がままならなかった。
私の競馬理論の根幹『Laptime×Track指数=LT理論』により算出された数値から、レース毎に各馬レーティング値ー常宣う『元値』―を出しているのだが、予想ブログを上げる際にその数値が過去走の、あるいは過去記事のものと齟齬がないか等の確認作業や、場合によっては予想をするにあたってより正確を期する為に再度の数値設定を行ったり等、単に文章を書くという以外に結構な時間、労力を要する。
そういうわけで私の場合ライフスタイルと併せて、1週間に1本の予想記事でも結構たいへんだったりする。
がせっかくブログを運営しているのに、これでいいのだろうかというのは常々思っている事でもある(ブログ運営料も支払っているのに)。
というわけで、毎週というわけには多分いかないだろうが、時間を見付けて以後諸々綴っていきたい。
偶にXの方で軽い記事様のものを出しているのだが、字数制限のないここでしっかりという目論見もある。
『閑話』の表題にあるように、軽い読み物的にゆるりと目を通して頂ければと思う。
まずは天皇賞春について幾つか、軽く。
まず勝ったテーオーロイヤルだが、予想記事に綴ったようにシンプルにあの面子では元値が上であった。もう予想記事の内容でほとんど書き終えており、レースが終わった後でも特に加えるところはない。完勝。
前走阪神大賞典は3000mの稍重でさえ「かかった」馬。
※重馬場等、下が渋ると意識がそちらに向くので、折合い難のある馬は良馬場時と比して幾分マシになる。
それを3200mに更に距離延長、かつ良馬場の今回、”前走と違い後方で折合いに専念”することでクリア、大きくパフォーマンスを上げての2着。
条件が更にマイナスになるなかで、数値にして前走から『+0.20』の上昇である。
Xではこれまで菅原の好騎乗については幾度も述べてきているが、今回も彼だからこそのこの馬のパフォーマンスである。
三浦騎乗の0.7差の5着は『LT』からレートは『-0.72』である。
前回阪神大賞典は川田騎乗の2着だったが、着差は0.8差で『LT』からレートは『-0.70』。
着順だけを見ている人にはワープスピードは今回パフォーマンスを落としたと考えているかもしれないが、実は前走とほぼ同値のパフォーマンスである。
今回、前走を大きく上回る数値である。
偶にそういった観点からは離れた思想から必要以上に川田を推す声を耳にする機会が多いが、上述したように川田の元値はだいたいそれ位である。ダイヤモンドS・菅原『-0.2』→阪神大賞典・川田『-0.70』。3着から2着になりパフォーマンスが上がったという意見もあるが、冷静に考えれば着差だけを見ても『0.2差』→『0.8差』でそれは無理があるであろう。実際は大きく落ちているのである。
先週の予想記事でも書いた『競馬は着順を見てはいけない』がちょうどこれだ。
それは先の論法で十数年毎週数値を採ってきた上での、私の謂わば『臨床結果』から導かれたものである。
上の例では勿論菅原が卓抜過ぎるのもあるが、川田自体2000m以下とは全く数値は異なる。
よく勝率や複勝率が、という話しをする人がいるが、『馬質』これが全てである。特に川田は勝負になる馬を厳選して集めているのは広く知られたことかと思う。
過度に礼賛する声に対しての冷静な評価を、であったが、実際川田は日本人騎手でナンバー1だ。
ただ、スタイルから来る距離の得手不得手、かつ馬の特質から来る数値の上げ下げがしっかりあるというだけのことで、加えてそう世間で言われる程(とそのように私が感じる程)次位に続く騎手と差があるわけではないということである。
三浦で川田から更に数値落ちがあるが、デキは大きく上昇で、その分で今回自身の上限目一杯まで走れればという算段であった。
続いてドゥレッツァ。こちらも↑添付の予想記事にある通りで、懸念の戸崎で馬を御せなかっただけ。序盤どころから中盤辺りでも未だかかり気味だった。全く走っていない。
昨年の有馬記念の記事で似たような事柄があった。そこでも私は予想記事でしっかり書いている通りに『ドウデュース』の秋天、JCの戸崎→有馬記念の豊である。
4歳世代のレベルが云々という世評も耳にするが、こと今回に限ってはそれは論じるに値しない。ドゥレッツァは全く走っていない。
菊花賞が2着だが、0.6差で『LT』より、レートも『-0.6』。その前の2400mダービーより大きく数値を下げている。21w休み明けでダービーの超抜よりは明らかにデキは下回っていたが、それでも私的評価は『9.5』で、デキ加味でも落ち過ぎであり、3,4角の手応えからの直線の半ば以降の脚から「距離が長い」という評価だった。
有馬記念は『不利』があり、スムーズなら『3着』、その場合レートは『-0.20』だった。
前走大阪杯は『デキ落ち』は『9.2』程。1番人気だったがデキ落ち+距離と超高速寄りの馬場で私は低い評価・印だったのだが、その通りの結果で、これも度外視レベル。
他言及したいのはチャックネイト。今回は無印だったのだが、その理由は『大幅なデキ落ち』。『↘↘○め』で8分を割る位の酷いデキだった。あの調整・追切りでは走れるわけがないとは思っていたが、4.8差ということになると熱中症や脚元に痛い所があって等だろう。当然度外視。
『LT』は『後3.25』の超Hペース。前にいた馬は全く無理で度外視でよい。
勝ったシュガークンだが、位置表記は5番手前後となっているかと思うが、ちょうど馬群の中団で『位置バイアスはイーブン』といったところ。2、3,4着はこの馬より後ろからの馬で着差以上の完勝。
数値は『+0.06』で強い内容。いや、少し驚いた。前走も2,3走前も勝ってはいるが水準値を割っており、それも『-0.09』、『-0.15』と、まあ弱い内容だったからだ。この馬で1,2番人気はかなり過剰人気だろうと考えていたのだが、結果は『+0.06』。予想時に『良馬場に変わって数値上げがあるかもしれない』としていたのだが、まさにそれだったという所感。1,2走前の稍重,重から大きくパフォーマンスを上げた。
良馬場だけではない、おそらく距離延長も◎だろう。いずれにしても青葉賞としては文句のない数値。
また、新馬戦まで遡って調整を見ても、まだ全然緩ゆるの評価で、これから秋、古馬と大きく成長していくだろう。それだけに4wのダービーも、デキを上げてくると私はみている。関東馬の2400m・4wとこの馬のような関西馬ではまた大きく事情が違うのだが、私的評価では結構お釣りがある状態での今走の数値なので本番も楽しみはある。
予想記事で▲印は「前走が高数値」とした通りに元値の高さを見せた。
しかし本番ダービーも2400mで、まあやってみないと分からないが、通例通りなら厳しいだろう。馬場も雨が降らない限りは更に速くなり、例年ならこの週より『+0.5』以上の超高速・強まである。
予想記事にある通り12wで今回はデキが前走を下回っていたのだが、それでもしっかり元値の高さを見せている。額面は0.2差で着順は5着であるが、実質レートは2着から-0.01でほぼ同値。3,4着は優に上回っている。
引き続きの評価通りで。
福永厩舎。
ここまで5勝、1年目で十分な好成績であるが、その中身は私的に数字以上に非常に濃いものとの評価。
ここまでレースに出た馬のほとんどが近走値より明確に上げている。期待以上といったところだ。
が正直なところ、軽く驚きを持つくらいに軒並み数値を上げてきている。調整法、を主因とするのが常道であろう。
が、私が気に掛かっているのは「飼い葉」である。
昔から「勝負飼い葉」なんて言葉がある。人間だって、アスリートはそれに類するものを直前にいろいろ摂取する。それこそ高校生のインターハイレベルでも1本1万のユンケルを飲んだりする。飼い葉というのはレースの結果に直結する非常に重要な要素である。
時々禁止薬物が検出されて~で処分される例が現在でもあるが、広く飼い葉に、サプリメントの最先端はどういう塩梅なのだろうかと非常に気になる。
現場に近しいフリーの記者等誰か、これについて突っ込んで書いてくれないかと私は昔から夢想している。
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