今年の春天における京都の芝は絶好。
先週開幕週は土曜曇り、日曜は午前中からずっと雨。1週目なこともあり、日曜は後半稍重だったもののしっかり速い状態だったが、来週は開幕週土曜と同じくらいのTrack指数かなとあたりを付けていた。
が、火、水、木と週中そこそこ雨が続いたにもかかわらず、昨日土曜で先週土曜と全くの同値であるTrack指数『外回り・マイルでＭｍ』と超高速,並～強程の十二分に速い状態であった。
日曜は下限で土曜と同値、おそらく『+0.25』。いや『+0.50』まであっておかしくないかとみる。
相当に速い芝、絶好の状態であろう。
天皇賞はＨペースの可能性は低いとみているが、その他のレースでＨがあればレコードも出るような状態ではないだろうか。
土曜で、外回りは僅かに内の伸びが勝る位、総じてほぼ内外互角。内回りなら稍内有利の状態。日曜はそこから週中の雨、金曜散水分が乾いて時計が少し早くなる分、少しだが確実に内め有利へと全体にシフトする。
超高速強近くで、まずパワー型に適性が寄っている馬は大きくマイナス。端的に言えばスピードと瞬発力・切れのあるタイプにアドがある。
ラップは少し変則の可能性もあるのではないかと私は考えているのだが、イレギュラーのようなものがないと仮定するなら面子的にはまずＳ,スローで、より瞬発力勝負に有位を得ることのできる馬に向くと考える。
それは同時に実際の距離よりも適性が下にある馬でも、距離をこなせるということにも繋がるのだが、それはまあＳになればの話しではある。
また、先の「少しだが全体に内め有利へとシフトする」から、内でジッと我慢できる好位～中団の切れる差し馬にも強く注意を払いたい。
◎ テーオーロイヤル
今年の面子は、この馬と○印,2頭の元値が明確に抜けている。
下添付が阪神大賞典予想時のテーオーロイヤルの見解。
ダイヤモンドSの数値は58.5キロで『+0.10』、非常に強い内容。
阪神大賞典も全くの同値『+0.10』。
○印はヤネ替わりで、少なくとも最高値は出せない。ともすれば”抜けている”立ち位置でも馬券内逸もなくはない、という位にヤネ替わりの影響は大きい。
よって◎本命はこの馬。
○が大きな数値欠損がなければ先に来る可能性もあるし、そもこの馬のヤネ・菱田はGⅠ未勝利で、ここは結構なプレッシャーがあるかと考える。例えば序盤Sからの中盤出し入れの大きい競馬になった際の、勝負所の早仕掛けなどは相当に蓋然性の高い事象かと思う。
そういうわけで何かに寸前やられる可能性はそれなりにあるかと思うが、軸に関しては不動との見立て。
○ ドゥレッツァ
菊花賞の数値はなんと『+0.20』。ほぼ見掛けることのない強烈な数値である。
順調であったなら、今年はこの馬が不動の本命となるはずだった。
が実際はルメール負傷によりヤネ替わり、戸崎。
戸崎が特別に悪いわけではなく、ルメールからの乗り替わりは全ての馬が数値を下げているわけでこれは致し方ない。
しかも間が悪いのは今回は”長距離3200ｍ”であるという点。
更に少し付け加えるなら、京都の戸崎、も関東よりは数値を下げる。
競馬なので◎が乗りミスをした場合には、勿論楽に頭もあるであろう。しかし菊花賞からは数値下げは明白という点で○印の2番手とした。
▲ サリエラ
前走ダイヤモンドSは、牝馬55.5キロの重いハンデで『+0.11』。そう上述のテーオーロイヤルより僅かに上の非常に強い内容だった。ただ、テーオーロイヤルはその時”58.5”で更に厳しい斤量で、実質はこちらが下になる。それでも記録した数値はかなりの高数値。
それも、『稍かかり』でのもの。折合えていたら確実に勝っていた。ただ、そこでかかるのがこの馬の特質。3400は少し長いということ。ルメール騎乗でさえ。
今回3200ｍと少し距離が短縮するが、それにより折合いはどうか、焦点はそこだけ。
豊替わりとハミ替え、これも加わる。ルメールからの乗り替わりになるが、『京都の豊』なら折合ってみせる、のではないか、可能性という点でもそうでない目よりは高いのではないかとの見立てで▲印とする。
注 マテンロウレオ
今回の面子は上の3頭以外にも元値の高い馬はいるが、各々距離、折合い(※これは詰まるところ距離ということなのだが)、デキ、で軒並み下げを採る事態になった。
代わってこの馬を4番手に。
冒頭述べたように、京都の芝は絶好。そして純粋な『逃げ馬はゼロ』という状況。
久しぶりに”典マジック”が見られるのもなしとはしない。
イングランディーレの時と似た匂い、がなくもない。この馬の頭の3連単も買う。
以下、3連単絞っての△印に
ワープスピード
タスティエーラ
サヴォーナ
※文中敬称略
コメント