【GⅠ 日本ダービー】予想

今年もダービーは晴れの良馬場開催のようでなにより。馬場考察については後述するが、東京の芝は近年でも最上位レベルの絶好のコンディション。
1冠目の皐月賞が重馬場かつ内△中外伸び○で「後3」LTの超Hと稍特殊な競馬であった事から、良馬場の超高速・東京の今回における各馬の元値比較が少し困難であり、その事がまた皐月賞2,3着馬を尻目に青葉賞馬が2番人気となる等オッズに反映されているように思う。
それでも執筆現在(AM8:00)において単勝1番人気は1.9倍とかなりの支持を集めており、それは馬のみに留まらず鞍上横山武史が名実共に”次代”のJRAの顔役を決定付ける1戦になるかとのファンの注目が集まっているように感じる次第。
今年も世代頂点を決める最高峰のレースが始まる。
馬場

【第2回東京,開催6週目Cコース1】
東京は今週からCコース。
先週日曜の東京は、金土雨から乾いての含水僅少の良馬場・土曜から乾いた分、前日直線”ほぼ”内外互角も若干直線中外伸び○めの『マイルMsm』から+0.5の『マイルMm』直線内外完全互角となった。

そして昨日Cコース1週目の土曜東京はというと、結論から言うとこれが想定よりは早くなっていなかった。週中の降雨が火曜の14.5ミリのみで順当に先週日曜から+0.5の「超高速・強」をみていたが、実際は+0.25の『マイルMm+0.25』。そして直線の伸びに至っては相対的に内伸び○を見込んでいたものの、”ほぼ内外互角”の結ではあるが若干中外伸び○めを採るか悩んだ程だったーTrack指数と該ペースの相関から想定以上に直線中より外が伸びていた。
実際にクッション値は先週の日曜「9.4」から「9.3」に減であり、週中の降雨様とCコース替わりから想定していたものとは一致しなかった。これについてはおそらく金土が「曇り」であり「金曜散水分」が思った程乾いてこなかったという論理で良いかと考える。であれば上述の「直線若干中外伸び○め」とも合致する。

そこから本日快晴と順当に散水分乾くのと土曜使った分で時計が早くなり、Track指数は「+0.25」(0.5まであるかもしれぬ)の『マイルMmm』となる想定。※1.直線内外の伸びは『前後完全互角バイアス時において互角』。

「超高速・強」である。元々今年の春開催東京はかなり芝のコンディションが良く、このTrack指数で昨年より+0.5早い馬場となる。昨年は『マイルMm』であるが『後2』のHでありその分でダービーの走破時計は「2.21.9」と早いものとなったが、今年は仮に同じようなペースならそれ以上も見込める位の最良の超高速馬場と言えるだろう。※今年は面子からの想定ペースでそこまでのHはないとみているが

※1.
散見されるのだが午前中のレースで上位が前の馬で決まると「前内有利」というような事を述べる人がいるが、本当にその通りであるかは『該レースのペースを見なければ分からない』。そのような場合ほとんどが超Sで流れて当然前の馬が残ってというパターンである。上記で『前後完全互角バイアス時』と書いているのはその為。その日のTrack指数においてこのラップなら前が有利か後ろが有利かを0.25刻みで算出し、それにおいて直線で内が伸びているか外が伸びているかを判断しているのが『LT』理論である。1,2レースぱっと見て、しかもラップも見ずに内が有利か外が有利かは判断できないわけである。また、連なるように前が有利か後ろが有利かも同様の論理となる。
前、後ろに関しては、これは”正確にはラップによる”為、私は内外有利とは分けて考えており、なれば「前内有利」といった表現はしていないわけである。
これらは全て『LT』で説明でき、また過去私の記事を読んで下さっている方には理解が早いものかと思う。

 

展開 

皐月賞でH予想の根拠となったグラニットがいない。今回どうしてもハナで競馬したい馬となるとパクスオトマニカのみ。がこの馬は前走は『前3.75』もの超S逃げで、飛ばして逃げるタイプではない。しかも今回は外枠。ドゥラエレーデもどちらかと言えば番手希望のタイプ。
面子、枠並びからここは典・トップナイフの逃げと読む。

ぽんとスタートを切って、その後に続くのが1枠の和生・ベラジオと外から先の2頭となると、ここはS濃厚とみる。
典がハナとなるとパスクの田辺は絶対に競りかけない。近頃騎手ヒエラルキーの階層を1段上げてきたドゥラ・坂井(関西)のみ前でペースを上げる可能性がある馬となるが、この馬は大外枠。更に息子和生が2番手壁役になるのではないかとまで考えている。

そしてここ2走はスタートがそう遅いわけではない内め枠の武史・ソールオリエンスもスタ決めて5番手辺りの内ポケットでじっと。Sを稍前めの内から脚を溜めて直線前の父・兄が進路を開けたところを楽々抜け出す、そういったシナリオが頭に浮かぶ。
オールドファンならご承知、父典弘は”心根は”馬にも人にも優しい人物である(人は心を開いた人物のみかもしれぬが)。ここは最愛の息子・武史の偉業をアシストする心積もりがあるのではないだろうか。そこには先の通り兄・和生も加わり。1・4・5番と横山家が内枠に揃って入り、脚質も述べた様となるとなかなか現実味が高いようにも思うがどうか。

ともあれ、今回はS想定。但しひとくちにSといっても程度が問題となる。「前1」と「前2」ではかなり違ってくる。「前3」で所謂「超S」に入る段階で前が断然有利で後方は厳しい、「前2」でかなり前有利、「前1」位だとたとえ最後方からでも元値の高い馬であれば問題なしに翻せる位の数値。
今回は『前1~前2.25』までの範疇、ピンポイントには『前1.5』位の見立て。

アドバンテージは前にある、が中団後方辺りからでも元値の違いで何とかなる位ではある。それでも『前にアドバンテージがある』というのは大きい。ここら辺が直線後方から物凄い脚で伸びてきても前に僅かに届かなかったり等、最後の最後着差に影響を及ぼすことになる。

 

◎ ソールオリエンス
○-スキルヴィング
▲ タスティエーラ
▲-ファントムシーフ
/
△ 
シャザーン
△ トップナイフ
△ 
ハーツコンチェルト

印は上記。◎を軸に注までの3頭を連で組む。
が馬券はかなり悩んだ。何しろ◎○の組み合わせが想定より安く、合成オッズを鑑みると想定回収率に収めるのに資金配分が易しくない。馬連を3点買っていては届かないのである。
△印は◎頭の3連単は3連下のみに留めて、◎軸の3連複3点でも抑え様の資金配分にする予定。
勝負目は◎頭の3連単を注印までで印様に配分を振る。◎2着目は第2本線もこちらでもしっかり益を採れるように配分を。

 


他、購入なしだが私の元値評からの印を参考までに以下に。
△-ショウナンバシット
△-ドゥラエレーデ
△-メタルスピード
△-フリームファクシ

 

各馬評

始めに参考記事を以下に。
各馬の元値評価及び特性は下添付記事にある通りである。
なお、皐月賞の回顧記事は書いていない為Twitterでの簡易回顧等を付すこととしたい。

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馬場 阪神は開催9週目で今週からBコース。 先週は超高速馬場で、日曜に至っては私的TrackバイアスでマイルMmを計測する程の文句なしに最良の状...
【フローラS】回顧,寸評 /2023
フローラS LAP 12.9-11.6-11.6-12.0-12.7-12.2-11.8-11.2-11.3-11.6 『Track指数はマイルでMm』...
【GⅢ 共同通信杯】回顧・検証~クラシックへ向けて
馬場私観ー東京D3週目 東京は金曜日に降雪で雨量表記は26.5ミリ、土曜は稍重で先週日曜のCV(クッション値)9.3から8.5と発表値通りに少し遅くなり、...

 

 


◎ ソールオリエンス
皐月賞の予想記事や回顧にある通り今年の面子では元値最上位との評価。
また皐月賞の予想でも述べたように「皐月賞はデキMaxではなくダービーが本命の仕上げ」、の通りに中間・1週前・当週と前走より明確に上昇の「過去イチ・最高潮」。自身は更にパフォーマンスを上げる。
そして皐月賞、京成杯と2戦連続で4角外に飛んでいっており、明らかに「右回り△」。現時点では左回りの方がベストで、その点でも近走よりパフォーマンスを上げてくるだろう。
そこに上記展開の項の「横山家三連星のジェットストリームアタック」である(失礼)。
この馬が連逸するならスタートだけとみている次第。

 


○ スキルヴィング
前走は水準1枚超えと今年の青葉賞はかなり強い内容。2走前のゆりかもめ賞は水準0.5で、0.5差ではあるが実際は水準を超えており強い内容ではあるが格別という程でもなく。が3走前の未勝利戦勝ちは水準1枚超えのかなり強い内容。新馬戦は0.0差2着は水準-0.5、がこれは後の3戦と比較するとあからさまに調整が緩くかなり甘いデキでのもの。
デキは1戦目→2戦目で1段上げ、2戦目→3戦目でまた1段上げ、そこから3戦目→4戦目で「→」若干下げ位。
で、今回は前走12wを叩いての4wは”稍上げ”で「過去イチ・最高潮」と完全に本番仕様。ここは更にパフォーマンスを上げてくる。

皐月賞組と未対戦で元値比較は稍難しいが、『LT』よりこの馬の出してきた数値は上位と遜色ないとの見解。
枠も1枠を引いた。上述様にS想定なのでスタートで後手を踏むと相対的には稍キツくなるが、この大一番でのルメールの集中力は過去何度も見てきた通り。スタート決めて内枠を活かす競馬をとみている。


▲ タスティエーラ
前走皐月賞は↑添付にある通りソールオリエンスと同値。ただ「重の鬼」との私的評価でのもの。この馬の特性は↑にある通りで、超高速の東京はベストとは言えないとの見解。
が、今回は皐月賞からの上昇度が強烈。皐月賞でも「過去イチ・最高潮」のデキとしたが、6wで更に上げてきて自身「過去イチ・最高潮」を更新。この時期3歳に時折りある「走る度に成長」の型そのまま。
2戦目共同通信杯以降は中団前の位置から4角早めに仕掛けて前へという競馬が板についているが、ここは他馬がスタート直後積極的ではない場合には、馬の特性から番手・好位もあり得るかとの考。今回手替わりとなったレーンなら自在に。
馬の元値自体もレーン替わりで上昇値をみる。レーンに限らずこういう追わせるタイプこそ外国人騎手での上昇幅は大きい。自身ベストとは言えない東京の超高速もこの時期の世代戦で、かつ他馬との元値の相対差がそう大きくない一番であれば僅差上位を。

▲-ファントムシーフ
この馬も↑添付で元値評はこれまで述べてきた通り。
2000m中山はベストとの見解であったが、4角は外2から直線は上位の中では”中内め”を通ったのは少しディスアドだった。そのまま大外2からなら更に詰まっていた算段。向う正面で落鉄もあったとのこと。これに関しては私は昔から走破時の元値数値に影響を与えるものとしては懐疑的ではあるのだが、まあ少なくともベストのパフォーマンスよりは多少下げはあるものかと思う。
東京の超高速2400mは前走よりパフォーマンスが上がるとはみていない。
※あくまで自身のベストパフォーマンスの話しである。競馬における他馬との相対差による着順についてではない
が勿論守備範囲。
今回S想定としたが、スタート巧くスッと好位に付けれるのはアドバンテージだろう。
ルメール→豊は元値数値の低下をみる必要があるが、好スタートから楽に好位あるいは番手まで取れるならそこまで大きな落ち込みを見なくても良いかもしれない。
デキに関しては皐月賞から『→◎!!』引き続き最高潮のデキを維持。上位印3頭との比較では上昇度はないわけでそれが故に4番手としたところもある。が共同通信杯、皐月賞の回顧から、元値は良馬場ならタスティエーラより上との見解である。

 


トップナイフは仮に典が逃げて、かつ道中落とし込むだけ落とし込んだ場合の「前2」もしくはそれ以上までになった際ギリギリまで逃げ粘っての3着をケア。デキは『↑↑◎!!』過去イチで皐月賞は最初から捨て戦だったのではという程の上昇度。
※皐月賞時にデキ落ちとしていた通りではある

※文中敬称略

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