朝日杯FS 回顧

レース検証~『LT理論』

LAP 12.4-10.4-11.3-11.6-12.1-11.7-12.0-12.4

前半34.7-後半36.1ー5f目12.1のみ僅かに緩んだHペースのラップ
『LT理論』からは「先週の馬場状態であれば」後3.5の後方に位置する程有利な差し~追込み競馬の型、が下添付の馬場状態と上記のラップを掛け合わせた『LT理論』から後2.5の差し競馬との結論
土日の馬場差換算と全レースのラップ検証から最も整合性の取れる数値が上記となる
※因みに土曜から少し乾いた分で馬場差としては日曜はそこから-0.5を採ってこの数値となっている
これらを踏まえて以下各馬の評価を

 

阪神競馬場の馬場考察 ~朝日杯FSに向けて 
開催11週目Bコース4週目と使い込んできた馬場の割には超高速とまではいかないまでもしっかり高速馬場を保ってきた阪神の馬場だが、昨日土曜は朝方から夜までの降雨で雨...

 

因みに※特殊馬場ではなく通常の馬場状態であるなら、道中緩みなくのマイル前半34.7-後半36.1というラップは掲示板上位はほぼ道中中団~後方の馬で締められる。そういうラップ構成である
上述の通りに前に+1.0分補正して漸く今回の結果に整合性が採れる。※特殊馬場とはそういう意義
昨年の朝日杯FSであればこれもHペースだったが『LT理論』から後2.5の競馬でやはり中団~後方の外差しの馬が上位を締めた。これが通常である
中団稍前の位置取りは勝ったドウデュース、3着のダノンスコーピオンより前の稍キツメの位置から2着したセリフォスをマイルのこの条件では1番強い内容であるとしたのはこういう論理の組立てに因る※しかもセリフォスはこの時引っかかり△だった!

 

各馬の評価

・ドルチェモア/1着

好スタートからスッと控えて先行3番手内からの競馬は後2.5のバイアスからは厳しめの位置取り
2~5着までがいずれもこの馬より後方からの競馬であり、それらを0.1差以下に退けての1着は着差以上に力が上のかなり強い内容
私的『LT理論』からはこの馬の次の元値評価となった3着レイベリングより1枚上、2着ダノンタッチダウンからは1.5枚以上上の見た目以上の完勝の型

正直これ程のパフォーマンスの上昇は想定していなかった
いや明らかに前走から大きくパフォーマンスを上昇させている

※サウジアラビアロイヤルCは私的理論からは他のステップである京王杯2歳、デイリー杯2歳SよりもLT=ラップ×馬場からレベルが1枚落ち
実際そこの2着馬のグラニットは1.0差(※この馬についてはミルファームの10wであり、明らかに叩いてからデキMaxという事情があるが)3着のシルヴァーデュークはデイリー杯2歳0.4差4着の通りである

要因は明らか
この日の非常にタフな馬場である。如何にもルーラーシップ産駒といった態
振り返れば、前走サウジアラビアロイヤルCもは前日金曜47.5ミリもの雨で当日も良馬場発表ではあったが明らかに含水のある高速,稍強くらいの馬場で確かにこの馬向きではあったが、そこでの評価は上記の通りで上々ではあるが決して朝日杯FSでのパフォーマンスを想起させるに至るものではなかった
対して新馬戦は私的元値評価が高い強い内容、この日の札幌洋芝は稍重だったが実際は字面以上に特殊気味で時計のかかる完全に重馬場適性を必要とするタフなコンディションであった
そう、冒頭添付の馬場状態からも間違いなくこの日の阪神の馬場はマッチしていた。故に前走から大きくパフォーマンスを上昇させたとの見立て

そしてもう一つ、この日のタフな馬場状態でさえ差し2.5にもなった激流のHペース、これもこの馬の個性からベストパフォーマンスし得るに最適であったろう

以上よりこの馬にとって最適な条件により前2走より大きくパフォーマンスを上げてきたとの見立てだが、それにしてもかなり強い内容であった
更に付け加えるならば、10wの今回はデキの見立てが↘○!で前走より大きめの下げ ー 大体前走を10とすると9くらい ー ルーラーシップ産駒の傾向とこの馬の外厩吉澤ステーブルからもそれは間違いないとの見解の通りだが、つまりデキMaxならもっと走れていたということ!
あとは超高速馬場でどれ位のパフォーマンスになるかというところはあるが、ともあれ今走は先が相当に楽しみになるパフォーマンスであった

あと、”少し”付け加えたいのだが、
私の騎手評では横山和生→坂井瑠星もパフォーマンス上昇とな

 

・ダノンタッチダウン/2着

中団後方の内はバイアスとしては◎近い、かなり良い位置取り
上述の理論から勝ち馬から1.5枚下(※記事最後に上位馬の私的相対指数を載せることにする)で3着馬より1枚弱位下の元値評価で、概ね想定通りの内容
前走評より今走は大きめのデキ上昇でもう少しパフォーマンスの上昇を見込んでいたが、※下記添付,デキ考察にある通り微上昇に留まり大体これ位との見立て通りで
新馬戦前の方が余程動けており、まだまだデキの上昇があるとの私見
また、父やこの馬の個性から、万能タイプでこの日タフな馬場もほぼ◎でいいと思うがもう少し綺麗な芝で時計の早いコンディションの方がより良いイメージがある。それも込みで来年は楽しみが大きい

朝日杯FS 調教ー追切り,中間調整からのデキ考察
各馬の評価①キョウエイブリッサ : ↘ ○②ドルチェモア    : ↘ ○!③オールパルフェ   : ↘ ◎並④ドンデンガエシ   : ↗ ◎⑤バグラダス     : →(稍下)◎小⑥ミシェラドラータ  : → ◎⑦オオバンブルマイ  : 

 


 

・レイベリング/3着

先団稍後方の5番手外で稍きつめの位置取り
勝ち馬は条件ベストもあるにせよ強過ぎた感でそこから0.1差は、2着馬より上の内容でまずまず想定通りに走ってきたかとの所感
好スタートでスッと先団付けれたのは馬の競走馬生をみれば収穫だが、前走新馬戦は中団からの競馬であり今回も同様に中団で、いや2着馬と同じ位の中団後方位の位置取りだったなら、バイアス厳しかった勝ち馬を僅かに逆転していた可能性が高い ー 直線入ってしばらくの手応え◎を鑑みると最後少し止まり気味になっている
今回◎本命にした要因は新馬戦の高評価内容、ここ出走の全馬の中では初戦の数値は抜けて高く元値は最高値との評価で、そこから2戦目今回は上添付のデキ考察にある通りに大きくデキを上昇させ更なるパフォーマンスの上昇を見込んでいた
勝ち馬がこの条件で想定以上に強かったが、この馬も例年並レベルなら勝ちの数値である

1級レベルで走るフランケル産駒の特徴から、今日のような力のいる馬場もこなすにせよ、超高速馬場でこそそのパフォーマンスをみたいところ
来春が楽しみである

 


 

・キョウエイブリッサ/4着

中団はちょうど馬群縦列の真ん中辺りの内でバイアスとしては僅かにきつめ位のところ、1.3着馬よりは良く、2着馬より少しきつめといった具合
それにしてもこの馬は驚いた
新馬戦は大きめの出遅れがありながら水準を超える強い内容であったがダートの1400m、2戦目の2勝クラス芝1400の0.4差3着は勝ち馬から大きく劣るとてもGⅠどうこうではない内容
しかもそこから4wで輸送を見込んでの追切り手控えで、5連複いや8連複馬券があったとしても買目に拾う事はなかっただろう
『LT理論』では勝ち馬から0.3差、いや分かりやすいところで言えば2着馬からの0.2差は、その2着馬から数値にして0.75、字面的には半枚強程下なだけの僅差。激走であろう、いや変身というレベル
距離延長もプラスであろうと思うが、何よりも再三述べているタフな馬場、非常に力のいる馬場が自身最高の条件だったのだろう
前走の芝1400mだが当時の東京は超高速馬場で2歳1勝クラスで勝ち時計が1.20.8も出るものだった。そこでの凡走から明確に力いる馬場◎!という事で間違いなかろう
更に今回も稍大きめの出遅れから押して若干かかり気味になり、そこから前の馬にぶつかりそうになり手綱を引いてブレーキを掛けポジション下げというロス△の不味い騎乗もあり、それがもしなかったら更に着差が詰まっている算段となるわけで2.3着際どい所まで来ていたかもしれないと考えると今回の馬場が余程マッチしていたと言うべきであろう
いずれ、今回のこの内容が元値であり◎の条件であればこれ位走れるということ

 


 

・バグラダス/5着

先団稍後方の5番手はレイベリングの真横の内で同様に稍きつめの位置取り
そのレイベリングから0.3差がちょうど元値評価でよく、バイアス差から4着馬と数値的に同じ
△印を打っていたのだがほぼ元値評通りに走ってきた、上々の内容

2走前の新潟2歳Sは内△の馬場を内からで実質0.3差以上の評価であったし、前走1勝クラスは平均稍早めのMhを4番手からで、ここ出走のティニアよりキツめの位置取りから0.1差は着差以上の完勝で『LT』からも水準超えの強い内容であった
マイルは2走前からOKとの見解も、今回はこのHペースで序盤若干行きたがるところを見せており、将来的にはマイルはギリギリになるかなという感触

 


 

・オールパルフェ/6着

ハナは差し2.5から厳しい位置取り
それを0.5差は、見た目以上の好内容
前走デイリー杯2歳で1.2着だった今走2着馬のダノンタッチダウンと数値的には0.5差であり、これは『LT理論』の私的数値からは前走の数値差とピタリ同値
お互い前走と全く同じだけ走った事になる
※内容的にはデキであったり、馬場適性であったり諸々+-しており、全て合算で結果的に同じ数値になったということ。この馬自身としては今回のタフな馬場でパフォーマンスの上昇があったと見込んでいる

 


 

・オオバンブルマイ/7着

大きめの出遅れで後方14.15番手辺りからでバイアスとしては◎良い位置取り
最後は3fの35.5にある通りに一際目を引く◎伸び
あの位置取りがあったからこその◎伸びであり、それでいての0.6差は6着馬より2段下の元値評価となるが、この馬自身の型である先行好位からの競馬であれば(末脚が切れるタイプではないという意味で)もっとやれていたのではないかと見ている
6着より2段下と述べたが実際の元値は4.5着馬と同値~僅かに上くらいとの見立て
今回のタフな馬場は◎!、距離もこの内容ならOKとみたい
前走京王杯2歳の内容は高評価であり、今後も失念しないようにしたい
※京王杯2歳組は9着馬まではOPに行けると見ている

 

メモ

今走の私的相対元値数値
※尚、通常勝ち馬は10であり、今回は高レベルで勝ち馬の数値が高数値となっている

1着ドルチェモア 12
2着ダノンタッチダウン 8.25
3着レイベリング 10
4着キョウエイブリッサ 7.5
5着バグラダス 7.5
6着オールパルフェ 7.75

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