12月初旬辺りにTwitterで「福永騎手引退後のそのパイを巡る熾烈な競争」という話しを少ししたのだが、その中でより大きなパイを手にするであろう若手の筆頭は『坂井瑠星』では、と私見を述べた
これまで馬質の問題で大きなところでは目立てなかったが、元々騎乗に関してはあの辺りの世代では私的評価が高い騎手のひとりであった
直線でパワフルに追ったり馬群の狭いところを気合いの騎乗で抜けてきたりといった”ファイター型”の騎乗とは対極の、「非常に柔らかい騎乗」で道中馬をしっかり折合わせて極力無駄なロスを排除し、4角~直線にかけては前が壁になるのを避ける為一呼吸早く進路を見つけて動き出す(ように見える)スマートな騎乗。私的に分類上は”武豊の系譜と感じている
今秋も変わりなく乗れてはいたが、秋華賞スタニングローズの初GⅠ制覇を機に全に一皮剥けた感がある。重賞での騎乗に特に目が行きがちだが、特別戦でも私的に騎乗馬の元値・近走の内容を勘案するとしっかりとそのパフォーマンスを上昇させる好騎乗が多くある。所謂”乗れている”というやつだろう
そんな中、一昨日朝日杯FSのドルチェモアで2度目のGⅠ制覇。ますますその勢いが増すというもの
元々ノーザンF馬の騎乗もよくあり、上述福永騎手のパイの中でもその最も甘味な部分はそこであるからして、来年は期待の2歳馬を新馬戦から任される数も増えるかもしれない
師匠の矢作師は言わずもがな今や競馬会を代表する名伯楽、その万全のバックアップを受けるのは勿論、これまでの海外修行等で得た経験が実りを迎えたかのような近時の充実振り、Twitterと冒頭の通りにいよいよ来年は大きく飛躍する目の蓋然性が増しているのではないだろうか
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