【GⅠ マイルCS】予想

馬場

【京都,開催7週目Cコース1】

今週からCコース。土曜の京都は、金曜15ミリに土曜は早朝まで小雨0.5ミリで重→稍重と推移。
先週日曜後半は時計的には高速,強程で私的Trackバイアスは『外回りマイルでMsm』・直線は『内可位の中外稍伸び○』少し傷みが進行した状態であった。

そこからCコース1週目で内の傷みが大部分隠されたものの、更にTrackバイアスは『-0.5』と馬場は緩み、『外回りマイルMs』となった。直線の伸びは雨の影響が大きく、先週とほぼ同値の『内可位の中外稍伸び○』

日曜はそこから少し乾いて、良馬場想定。ただ通例なら乾いた分『+0.5』・前記のように相対的に内より稍中外伸び○であった点も解消し『内外互角』近くまで見るところであるが、馬場の傷み進行とこの時期の気温を鑑みると『土曜とほぼ同様=外回りマイルMs』と考える。直線の伸びも同様に『内可位、稍中外伸び○』と予想する。

このTrackバイアス『マイルMs』というのは、格別に速くも、また遅すぎるという程でもない中央値付近の状態。中央場所はローカルと比べて緩過ぎる状態にまでなることがあまりないので、”京都競馬場としては”稍力のいる馬場という認識でいいかと思う。

まとめると、超高速の速い馬場ではなく、どちらかというと稍パワー型の馬が◎。内は△という程までは行かず可ではあるが、相対的には中外が良い。特に直線は『稍中外伸び○』
ただ土曜の簡易検証から、外回りは逃げ馬も直線は少し中めへ持ち出す競馬で、内は可位であることからも先行馬は3.4角仮に内を追走するようでも直線は中外めへスッと出せるようであればほとんどマイナスとはならないかと考える。勿論相対的には中め辺りがベストではあるだろう。
Sになれば内からでも、Hに近付くにつれ順次中,外へとアドが増していくイメージで良い。

 

展開 

ハナはまずセルバーグ。他にスタートが良くて枠並びからも旨く、適うのであれば逃げてもいいという馬は数頭いるが、どうしてもハナというのはセルバーグ1頭。

番手は内からビーアストニッシド、エエヤン、バスラットレオン辺り。バスラットレオンに関してはひょっとしたら逃げまである馬だが鮫島克でセルバーグの外の枠となると、時折りあるセルバーグの出負け+自身が好スタートの場合だけ。いや、セルバーグは前走も出遅れ小で押して押してのハナで、バスラットのハナも十分にあり得る目か。
いずれ仮にバスラット,ハナ時もヤネが鮫島克ならそうガンガン飛ばすようなこともなく、またすんなりセルバーグのハナの場合でも無理に競りかける可能性は低いだろう。
あとは典に手替わりのマテンロウの奇襲逃げが多少あるかもしれないという位。

ペースは落ち着く。が番手馬も数頭続き、Sにしても超寄りまでには行かないだろう。
セルバーグの逃げは、『LT』より前走関屋記念が吉田豊『前1.5』S、2走前中京記念は松山『後2』H。競ってくる馬や番手で突いてくる馬次第であることが分かる。

以上より、想定LTは『前0.5~1.5』程とみる。各馬のスタートのより隊列決まるまでに案外に時を要するようなら”若干流れる”(M範疇下限)くらい、すんなりなら”緩め”稍S~S、といったイメージ。

上記『馬場』の項を合わせると、位置バイアスによる大き過ぎる程の前後差はないに近いものの、稍前有利め,稍内め位~中有利』となる。

 

◎ セリフォス
○ シュネルマイスター
▲   ソウルラッシュ

――――――――――――
注 エルトンバローズ
△+ ジャスティンカフェ
△ レッドモンレーヴ

 

◎軸。
本線勝負所は◎ー○▲の馬連に、◎軸ー○▲3連複、◎頭,2列目金額下げの3連単。
他いつものように3列目以下の馬券は抑え目でフォーメーションを組む。
ここは手を広げるよりも小点数で大きく張りたい。

他、本来の表記印を参考に
△- ダノンザキッド
△- ナミュール

 

各馬評

◎○▲の元値評については春の安田記念・予想で詳しく記してあるので以下にリンクを置く。
https://keiba-kokyuki.com/yosou/yasudakinen-2023-yosou/

これを踏まえて、以下に今回新たに加わった要素を記していく。

追記
↑安田記念の予想を改めて見ると、本質的な元値評価はやはりほとんど変わっていない。
◎印のソングラインが抜けて、4番手評価だったソウルラッシュが繰り上がって▲印に。


 

◎ セリフォス

元値は↑リンクの通り、最上位。但しレーン騎乗時のもの。川田で当然それよりは数値は落ちる。
それでもここは◎印の軸で。

まず、安田記念時に述べたように当時はデキがMaxではなかった。
今回は『稍↗◎!』と確実にデキが良い。
そして馬場に関しても、場所を選ばず万能型ではあるが、どちらかと言えば東京の超高速よりも今回の多少緩んで『マイルMs』位の馬場の方がプラス。

これら2点で、レーン→川田でのマイナス分を相殺、昨年のマイルCSよりは成長分補正を加味しても多少落ちはあるかもしれないが、少なくとも安田記念より下ということはないとの結論。

今回24wだが、20w位の休み明けになると本質的には叩いてMaxの馬との評価だが、今回の調整ならMax近くでいいとの判断。
あとは、『安田記念・予想』でも述べているように”かかり気味に行く馬”、レーンでもかかり気味でギリという態で、川田でどうかと言うところだが、完璧に折合えるのはほぼないにせよ、これが2000mなら評価を下げていたであろうが”マイルである”こと、そして現在の充実振りならパワーで抑え込む川田の型自体欧州型に近いところもあり、レーン程には行かずとも何とか我慢させられるのではないかとする。
口を割って無理だった場合は潔く諦める。勿論こなせる目が高いとみての◎。



○ シュネルマイスター

リンク『安田記念・予想』からレーン騎乗時のセリフォスの数値よりは少し下となるが今回は川田。
年齢を重ねた分なのか、単に安田記念程ではないのか、はたまた栗東滞在によるものか判断に迷い、私的評価では超抜とはならぬが、前走・毎日王冠もほぼ同値の調教評価であれ位の数値で走れるので今回もパフォーマンスの落ちはないと見る。

Sになった場合にどれ位の数字かが肝。前述のように『前1』位なら全く問題ない。『前1.5』だと少し届かずもあり得る。それより更に遅くなるようだと少し厳しくなるが、相対的には稍外が伸びやすい馬場はこの馬には僥倖。



▲ ソウルラッシュ

元値は『安田記念・予想』の通り。が今回はモレイラ。松山→モレイラで最低値で『0.2』採ったとしても、◎○の過去数値と遜色ないものとなる。

懸念は10w『稍↘◎』のデキ。本質的には叩き◎馬。確実に一叩き後にMaxになり数値を上げてきている。前走は14wも『稍↗◎!!』超抜!で過去にない仕上げで、実際59キロ△でありながら水準値を記録したが、今回はそれよりは若干落ちる。ただ”若干”であり、Maxにはないとしてもそこまで大きな数値落ちはないとの考。
また、最内枠も『馬場』の項にあるように、相対的には中めよりは旨くない。最後までずっと内ラチというのならディスアドもあろうが、ヤネはモレイラ。進路にしてもデキにしても、単純にモレイラ替わりでの上記数値を採るならお釣りがくる。

あとは普段から”内締め”等遠慮のない執拗なマークを受けているヤネだけに、GⅠの最内枠でなんとかロス少なくというところだろう。

※文中敬称略

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