【GⅠ ヴィクトリアマイル】回顧・寸評

『LT』=Lap Time×Track指数
LAP 12.1-11.0-11.1-12.0-12.3-11.3-11.0-11.4
東京は前日土曜競馬終了後も小雨・曇り断続で概ね想定通り。
Track指数は予想記事にある通りの『マイルMm-0.25』。「超高速・並」は含水有の良馬場。
34.2-33.7のLAPから、『LT』=『前0.75』の稍スロー。前にアドバンテージがある競馬であるが、「0.75」という数値は上記「稍スロー」の通りにそう大きな差でもない。馬身にすれば半馬身程度であり、数値的にもスローには違いないが実際的な運用面で言えば「前後互角」よりも”少しだけ”前にアドバンテージが寄った程度という認識でいい。
総評
予想記事にある『~最内枠でテン乗りの典・ロータスランドが1発狙いハナの公算のが高いか』の通りにロータス・典の逃げであったが、その際の想定『LT』=『前1.5』であったので思ったよりも流れた印象。
4f、5fに12.0-12.3と少しだけ落としたが、逃げ馬のいない今回の面子であれば典も随分行かせた方かと思う。
勝ち馬ソングラインは該『LT』でラストを11.3-11.0-11.4で、自身は残1f時に先頭から1.5馬身程の位置と、”水準を0.1超えるはっきり強い内容”。
2着ソダシは勝ち馬から0.0頭差であるが、『LT』より実質元値数値は『0.05』差で”僅かだが”0.0差の数字以上に勝ち馬には劣る。それでもこのソダシの数値で『水準から+0.025』であり、少しだが水準≒例年を超える強い内容で走っている。
3着スターズオンアースで『水準』ピタリの数値であり、通例なら勝ち馬の数値である。予想においてマイルはベストではない云々述べたが、牝馬限定のここはしっかり想定通りのパフォーマンスを見せている。
各馬評
1着・ソングライン
総評の項にあるように完勝と言える内容。予想記事で「当馬のようなタイプは~戸崎との相性は良い方。~」としたが、レースは『中前,好位の内からの一伸び』という”過去にない”スマートな競馬で、過去走からは想定以上のパフォーマンスであった。
また、今回11w在厩は1週前・当週の追切りから過去最高調レベルのデキではあったが、本馬の特性から叩いた次の安田記念は”デキに関しては更に良い”だろう。
予想記事でソダシを絡めてレーンの乗り替わりについて書いたが、その点においてノーザンにしてもこの馬が11wの今回これだけのパフォーマンスを見せたのは多少の驚きはあったのではないだろうか。勿論数値的には少しの差ではあるが想定以上の元値数値を出したという意味においてである。見解通りに次走は明るい。
2着・ソダシ
大外枠から先2でほぼ想定通りの競馬。総評の項にあるように水準を僅かだが超える強い内容で、レーン替わりでのパフォ上昇はあった。
がそれでも若干かかり気味ではあり、「大外枠はS想定の今回は内で揉まれるよりは良い」としたが「前0.75」とこれ位に流れるのであれば中内めの枠から前に馬を置いた方が”より折合えた”かもしれない。
レーン替わりでしっかり折合えた際のパフォーマンスを過去走より「0.2」は詰めて来るとの算段であったが、実際は大外枠から若干かかり気味であった分、「0.1」のパフォ上昇かなといった感。
◎本命としたが、予想記事『頭かどうかは別としても、まず馬券内逸はない評価』や、勝ち馬が過去走以上のパフォーマンスであった事も併せて、0.0差2着という結果は、まあ想定通りの内容であったかなと思う。
3着・スターズオンアース
総評の項と予想記事の通りでほぼそのままかなという所感。
「◎○のワイド1点を10本が最適解との結~」のニュアンスからも頭はどうかがやはりあった。
守備範囲ではあるが少し距離が短いなかできっちり水準の数値で走っており、本馬の評価は変わらず。
それにしても実にフェアリーS以来の好スタート!出遅れがデフォだっただけに、ここ1番でのルメールのスタートには驚きと共に流石という畏敬の念も。
4着・デヴィーナ
今回の私的『驚いた馬』はこの馬。3着スターズから0.1差であるが、後方13,14番手の外からで『LT』より実質「0.05差」である。
気性の難しい馬で、私的評価は『東京では特にかかりやすく△×』であった。近走は、3走前ーかかり△,2走前ー鈍詰まり×で度外視,前走ー「前2.5」超気味Sを大きめ出遅れの後方からで△×め、と元値通り走れていなかったが、それにしてもである。
3走前以前の23wで馬が成長して戻ってきたとするのが最も理にかなっているかと考える。そしてその後はまともに走れずの競馬が続き今回と。
ここに至ってモーリス産駒の晩成の血が漸くとするべきかと思う。
今後に非常に期待を持てる内容であった。

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